いつから傍若無人に?
常に経営危機
この播羊化学研究所も2017年に創業して以来、常に倒産寸前です。超零細企業あるあるです。あの手この手で営業活動も行っておりますが、苦戦が続いております。その対策の一環として時々展示会も見学して情報収取も積極的に行っております。ある時『よろず支援拠点』と呼ばれるブースの呼び込みに引っ掛かりました。中小企業の相談窓口として、各都道府県に設置されているものです。『販路拡大、経営改善などにも無料で中小企業診断士を中心として対応してくれる』とのことでした。
よろず支援拠点へ行ってみると…
早速、地元のよろず支援拠点へ行きました。確かに中小企業診断士が出て来ましたが、非常に高圧的でダメ出しの連続でした。特に宣伝用に作っていたチラシがやり玉に挙げられました。そこで、その中小企業診断士の指導により、新しいチラシを作成しました。Before - After を下記に示します。
Before
After
指摘されたことを忠実に再現したものの、効果は全くと言って良いほどなく、現在まで続いております。後々人に聞くと、比べれば『Beforeのチラシの方がわかりやすくて良い!』と言われることもありました。
商工会議所でも
その一方で地元商工会議所では時々『ナンデモ相談会』が開催されています。その項目の中に『経営改善』が謳われていましたので、行くことにしました。相談会ではやはり中小企業診断士が出て来ました。その商工会議所ではセミナーの講師も数多く行っている常連のセンセイでした。ところが、何をどのように聞いても話そうとしません。『理科系のことはわからない』ぐらいは言ったでしょうか?その場では難しいのだろうと思い、後日メールでも質問しましたが、応答はありませんでした。
中小企業診断士は国家資格!
その後も何人もの中小企業診断士には遭遇しました。その中である傾向があることがわかってきました。
まず、ホームページに『中小企業診断士とは?』更には『中小企業診断士は国家資格!』と高らかに宣言されている方々が多いようです。
ホームページを見る限りでは、合格率が極めて低い試験にPASSしただけに、宣伝効果も大きいと言えそうです。
ただ、中小企業診断士は士業のなかでも八士業には入っておらず、ようやく十士業に属するようです。また、十士業の中でも唯一独占業務がないことも特徴のようです。更に知り合いの税理士から聞いたことですが、中小企業診断士は他の士業の方々と仲が悪いことで有名らしく、5人に4人は常にけんか腰だそうです。その一方で、逆に5人に1人は驚くほどの人格者???だそうです。
支払う時は出来高払い!
これは創業して間もないころの話です。とある中小企業診断士もやっている人から受託案件の依頼が来ました。話が進むと報酬の話になりました。『これからの時代、受託の仕事は出来高払いですることが当たり前だ。』と言われました。こちらがその認識が薄いとわかると、『そんなことでは、とてもじゃないが、自営業はやって行けない!お金をもらうということはそういうことだ!』とひどくなじられました。
中小企業診断士の団体に遭遇
その後も経営改善を模索しておりました。そもそも中小企業診断士が状態の悪い事業者に対して何をどのように導き、その結果として、どう経営改善されるのか?そのメカニズムが全くわかっておりません。そんな中、これまたローカルな展示会で、中小企業診断士の団体のブースに遭遇しました。そこにはその団体の幹部の方がいました。さすがに『中小企業診断士の中の中小企業診断士』ということで、後日疑問を尋ねることにしました。
もらう時に出来高払いは困る
『経営が苦しい=資金がない』です。そういう状態で相談するわけですから、いきなり準備できるまとまったお金なんぞあるはずもありません。ところが、そのセンセイは『まずはお金を払わないと何も説明ができない』と言って来たので、『そもそもわからないことも多いし、様子を見ながら出来高払いとかでは?』と言ったところ、激高し、『二度と連絡するな!』と言って来ました。たまたま不運だったのだろうと思い、他の幹部にも当たってみました。さずがに激高はなかったですが、『お試しや出来高払いは困る』と言われました。中小企業診断士の世界では、(中小企業診断士側から)支払う場合は出来高払い、もらう時は先払いという決まりでもあるのでしょうか?その後もお金の話になると、突然キレる方が続き、短気なセンセイ方が多いことがわかりました。
全く違うタイプの中小企業診断士に遭遇!
上記のように、中小企業診断士に対する印象は私にとっては最悪なものとなり閉塞感が漂っておりました。なぜ世の中にはあのような資格取得者がおられるのか?そして、なぜ公的な窓口はそういう方々ばかりを紹介するのか?疑問と謎は深まるばかりでした。
そこへ救世主が現れました。上記とは全く違うタイプの中小企業診断士の先生方複数に立て続けに遭遇したのです。やはり『中小企業診断士と一口に言っても、いろいろいるよ』ということのようです。
お試し、出来高払い、出世払い、全てを柔軟に検討!
これまでとは違う先生方、共通することがありました。いわゆる無料のお試し、出来高払い、出世払いなども検討するなど、かなり柔軟でした。そして他の士業の方々との関係も非常に良く連携も多いということでした。
本当に親身になってくれるのはたったの20%
どうやら上記のような残念な出来事は決して珍しいことではなく、中小企業診断士の間ではほぼ当たり前ように発生しているらしいです。もちろん、『それが望ましいことではない』とも言っていました。また、中小企業診断士の『中小企業』というのは名ばかりで、ほとんどが大企業の方しか向かず、『大企業がより一層儲かることに全身全霊を尽くす中小企業診断士が如何に多いか?』とも聞きました。そして、わずか2割程度が本当の意味での『中小企業』診断士だそうです。上記税理士の先生が言っていた『5人に1人は人格者』というところとも一致します。
完全に二極化してしまった?
てなことで、中小企業診断士は完全に二極化してしまったようです。私のようなお金が全くない超零細企業は中小企業診断士の中でも2割の方々を探さねばなりません。今回いろいろとご教示いただいた中小企業診断士の先生方は皆様遠方でしたので、できれば近場で探したいと思っております。