機関車
皆様方、お世話になっております。日々雑感を綴っております。
前回は大学時代のクラブ活動である交響楽団についての思い出についてお話し申し上げました。
今回はその続きです。
音感に種類がある?
交響楽団に入部して、世の中には『絶対音感』と『相対音感』というものがあって、相対音感の方が圧倒的多数だということを知りました。
そもそも絶対音感とは何か?ですが、広辞苑には『楽音の高さを他のものとの比較によらずに識別する能力。⇔相対音感。』とあります。
絶対音感、相対音感については、検索すれば、いろいろ出て来ますが、その一例として、『子どもの「音感」を身につける方法とは?』
https://www.suganami.com/shop/sound/column/so0030
を参考にします。
音感には「絶対音感」と「相対音感」がある
上記ホームページを見ますと、『 絶対音感とは、ある音を聞いたとき、その音の絶対的な高さを認識できる能力です。絶対音感があれば、ある音を聞いてそのドレミを言い当てることができます。たとえば、絶対音感があれば、ピアノの鍵盤を見ずに音だけを聞いて、ドレミファソラシドのどの音かがわかります。「相対音感」とは、1つの音と別の音がどれくらい離れているかを認識できる能力です。相対音感では、音程の認識のために、基準となる音が必要になります。たとえば、「ド」の音を聞いた後で、どれが「ソ」の音になるのかがわかるのが相対音感になります。つまり、相対音感とは、基準となる音と比較することで音の高さを判断できる能力ということになります。』とあります。
絶対音感を身につけるなら子どものうちに?
更に『絶対音感は音楽的な経験や訓練を通して身に付くものです。しかし、誰もが簡単に絶対音感を身に付けられるわけではありません。絶対音感は幼少期(4~5歳)にしか養うことが難しく、大人になってから訓練しても習得できないと言われています。』とあります。
私の場合、5歳からピアノ教室に行っていました。そこではピアノ以外に聴音もやっていました。ピアノの先生が単音の10秒くらいの曲を弾き、それをひたすら五線紙に書き取るものでした。おそらく幼少期に聴音をやり、更に10年以上続けた結果、完全に絶対音感となったようです。
相対音感が圧倒的多数?
そんなことで、何も知らないまま、交響楽団に入部すると、部員の大多数が相対音感であることを知りました。問題は大多数というところです。例えば、トランペットやクラリネットが『ドレミファソラシド』と奏でれば、相対音感の人には『ドレミファソラシド』と聞こえるそうです。ところが、絶対音感の人には、何をどうあがいても、『シドレミファソラシ』にしか聞こえないのです。その僅かド⇒シと、隣の音になるだけで大違いなのです。
しかも、相対音感の人が大多数ということからか、トランペットやクラリネットの譜面は相対音感の人に都合が良いように書かれてあるし、練習方法など何から何まで絶対音感の人には肩身の狭い状態でした。
多数派だから良い?
先日、『右利き中心の考え方で良いのだろうか?』と申し上げました。
(何でも聞いてみるもんや!)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5158617/
どうしても、多数派に都合良くできているのが世の中というものです。
この絶対音感、相対音感のことのみならず、音楽を始めた動機についても、多数派であるか?否か?で様々な影を落としているようです。
そして、楽曲を演奏するに当たって、私は少数派でしたが、それは決して悪いことではなかったと思っております。
それについては、また改めて申し上げようと思います。