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4月から値上げのラッシュ 管理費の値上げも避けられない?

宇野和博

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テーマ:マンション管理

人件費や物流コスト上昇により4月1日から4,000品目以上の値上げがとなり家計への影響も大きいです。
マンションにもおいても、ここ最近支出が増えて単年度で赤字になるケースが増え、管理費を値上げしなければならない状況に陥っています。原因として主に3つあります。

①管理会社の管理委託費

 10年以上の前でしたら、管理委託費の値上げを管理組合に要請することはほぼなかったのですが、やはり人件費の高騰、人材確保のため、管理要員費(管理員業務)、事務管理費の値上げが多いです。また、管理会社が元受けで実施している清掃業務や点検業務は再委託しているため発注先業者から値上げの要請があれば受けざるを得ず、費用の上昇分を管理委託費に価格転嫁されます。一度値上げをしたからと言って今後もないとは言えず数年以内に再度値上げがあると思っていいです。

②共用部の保険更新時の保険料

 管理組合の共用部には管理組合として保険に加入しています。昨今の自然災害の増加により保険の料率も改定され値上げになっています。また、特に高経年(築20年以降)マンションは漏水事故等の保険事故のリスクが高くなるため、前回更新時より大幅な値上げになるケースが多くなります。前回比で5割増えることは珍しくありません。

③光熱費(電気、ガス)

 特に北海道のマンションは、ロードヒーティングの設備があり、熱源としてガス(古いマンションは灯油)を使用しています。ウクライナ戦争以降原油価格の高騰でガス単価もかなり上昇しました。そのため政府も一部補助することにより上昇分はカバーできていましたが、今年から補助もなくなり今後影響がでるもと予想されます。

 では管理組合として管理費会計の支出が増えて赤字になった場合はどのように対処していけばよいのか?残念ながら、大多数の管理会社は管理費の値上げの提案のみで対処方法の提案には消極的です。つまり、管理組合が主導で取り組んでいかなければ管理費の値上げを受け入れざるを得ません。とは言っても何から始めていいのかわからないのが普通です。ここはマンション管理士等の専門家にアドバイスを受けるのが一番です。
当事務所では、長年管理組合の運営に携わってきた実績が豊富ですので、的確な解決方法を導き出せます。ご気軽にお問合せ下さい。

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宇野和博
専門家

宇野和博(マンション管理士)

宇野マンション管理士事務所

20年以上マンション管理会社のフロント業務で培った専門的知見をもとに、高経年マンションの建物の維持管理と住民組織である管理組合の運営という両面から支え、将来にわたり心安らぐ住環境を整える

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