お墓に彫る戒名はどう決める?知っておきたい戒名の種類と位
納骨堂を持ちたいと考えているものの、跡継ぎがいないということから、将来を見通せず不安視する声も聞かれます。ここでは、納骨堂の跡継ぎがいない場合の利用の仕方について説明していきます。
納骨堂を利用するメリット
昔から日本では、お墓を維持管理する「墓守」という役割を代々受け継いできました。しかし昨今では少子化の影響から子や孫が減っていき、また生き方の多様性から墓守を引き受けない選択肢も生まれ、お墓を巡る家族の在り方は変わってきたといえます。
お墓の跡継ぎがいないことに加え、自分たちが亡くなった後の遺骨の扱いについて不安を覚えるケースも散見されるようになりました。そこで注目を集めているのが納骨堂です。立派で高価なお墓を購入せずとも、費用を抑えながら遺骨を納めることができ、かつ永代供養を申込んでおくことで墓守の心配をせずに済むからです。
納骨堂について、その仕組みや利用のメリットを整理してみましょう。
納骨堂の仕組み
納骨堂に関して「墓地、埋葬等に関する法律」では次のように定義しています。
第2条第6項
この法律で「納骨堂」とは、他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいう。
※e-Govより抜粋
このように、納骨堂とは、自治体の許可のもと遺骨を納めることができる施設のことを指していますが、その形は以下のようにさまざまです。
- 仏壇タイプ
- ロッカータイプ
- 墓石タイプ
- 自動搬送タイプ など
特定の宗教に限らず広く門戸を開いている納骨堂も多く、幅広い層の利用者に重宝されています。
納骨堂利用のメリット
お墓ではなく納骨堂を選択するメリットについて考えてみましょう。
お墓に比べて費用を抑えることができる
立派な石材を用いて製作するお墓は非常に高価なもので、一般的には100万円前後かそれ以上かかるといわれています。納骨堂は遺骨を納める場所で、購入金額は数十万円前後とされていますので、お墓の購入に比べて費用を抑えやすい点がメリットです。ただし、いずれも地域・材料・タイプなどによって金額に開きが生じますので、近隣エリアの相場を調べてみるといいでしょう。
管理に労力を要しない
お墓は、草むしりや墓掃除を継続的に行わないと荒れてしまいます。定期的な維持管理が必要なお墓に比べ運営母体を持つ納骨堂は、寺院や自治体などの管理者が常駐していますので、遺骨安置の場所が荒れてしまう心配がありません。
幅広く門戸を開いている
多くの納骨堂は広く一般の人々に向けて門戸を開いており、宗教や宗派を問わずに利用できる点は大きなメリットの1つだといえるでしょう。ただし、「宗教は一切問わない場合」「在来仏教であれば宗派を問わない場合」「納骨堂利用以後は管理元の寺院の宗派に属する場合」などいくつかのパターンが考えられますので、事前に問合せをして確認しておくと安心です。
跡継ぎ問題を解決する永代供養
比較的幅広く受け入れてくれる納骨堂であれば、まだ元気なうちから条件の良いところを探して候補を絞っておくといいかもしれません。さらに現時点から永代供養の契約を行ったり家族に永代供養の希望を伝えておいたりしておけば、自分が亡くなった後の心配を軽減させることができるでしょう。
永代供養とは
核家族化や生き方の多様化、少子化などさまざまな問題があるなかで、自分の納骨堂への供養を家族にお願いしづらいこともあるかもしれません。特に跡継ぎがいなかったり子供が遠方に住んでいたりする場合は、自分の死後の環境についてみずから手配を済ませておく必要があるでしょう。
そのようなときに永代供養を利用すれば、寺院や霊園、納骨堂側が家族に変わり供養を続けてくれるので安心です。永代供養とは一定期間(長期)に渡って施設が供養してくれる仕組みのことで、多くの場合33回忌を1つの区切りとするようです(各施設への確認が必要です)。一定期間を過ぎると合祀に移行するケースも多いといわれています。
最終的に合祀にいたるとしても、跡継ぎがいない場合などは、永代供養の利用を検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
自分の死後は納骨堂に入れてもらいたいが跡継ぎがおらず不安に思っている、というような場合は、納骨堂側とよく話し合ったうえで適切なプランを利用するといいでしょう。
当事務所では、お墓の引っ越しを行う場合の改葬許可申請を始め、納骨や相続などを含む生前対策のご相談・ご依頼を承っております。ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。