外出困難でも書道を諦めない——師範が自宅に来る出張レッスンで広がる「続ける」という選択肢
書道は単なる字の練習ではありません。白と黒だけで余白の美を生み出し、書き直しができない一発勝負の中に精神性と芸術性が宿る、日本が誇る美学の体験です。私は三十余年にわたり書とともに歩んできた中で、書道が自分にとってアイデンティティーそのものであると感じています。その魅力を一人でも多くの人に伝えることが、私の使命です。
訪日外国人の中には、源氏物語に精通していたり、お気に入りの俳句を書いてほしいとリクエストしてくれる方もいます。いにしえの物語や四季の移ろいをめでる日本の情緒豊かな世界観に共鳴する声を耳にするたびに、身が引き締まる思いがします。偏と旁のバランスや縦横の線の長さ・強弱を丁寧に伝え、形を整えた後はさらに気持ちを込めて表現する練習へとステップアップしていきます。ハガキ作りでは愛する人へのメッセージをつづることもでき、ダイナミックに、時に繊細に、それぞれの個性が花開く瞬間を大切にしています。
今後は世界中の方を対象にオンラインレッスンも視野に入れており、来日時の体験でコツをつかんだ方が帰国後も継続して学べる環境を整えたいと考えています。落款印や書具の販売、特別講座なども構想中です。書道の持つ力が国境を越えて広がっていくよう、これからも精進し続けます。
書道の持つ深みに触れてみたい方、日本文化を体験したい外国人のおもてなしをお考えの方は、ぜひご連絡ください。



