この作品はどのくらいの時間がかかりましたか?
元々「絵」だけはダメと思っていて
(いや、だけではないんだけど・・)
自分が何かを「描く」だなんて
微塵も考えたことがない人生だったので
家の中にも人生にも
「画材」というものはありませんでした。
ただ、インターネットの中に見た
点描の絵はキラキラと光っていましたので
それならある。
と引き出しの中のメタリックペンを2本、
机の上に並べ、
そこから14年が経ちました。
実際にはその時
6色あるメタリックは
ポテポテとインクが緩く
乾いてから消しゴムを掛けると
すべてが単なる銀色で
とてもがっかりしたのを覚えています。
とはいえ、
思いもかけない形から
思いもかけないものが生まれるのが楽しくて
後はペン!
ペンさえあれば。
と、
黒い用紙を手に
文具店を放浪して歩きました。
でも、
思ったような色が出るペンは
どこにも売っていません。
でもある日、
財布の中の黒い紙に
くるくると
線が浮かび上がっているのを発見します。
発色に3日かかるペンがあるなんて考えたことがありますか?
私が今もこれを描き続けているのは
そのペンに出会ったからなのです。
ペンは発売されては消えていきます。
今はそのペンも
終売してしまいました。
でも私は
そのペンが生まれたこと自体が
私へのギフトだったと思っています。
そのペンのおかげで
たくさんの作品と
たくさんの仲間と
たくさんの愛を育めたのです。
当会のプラクティショナーさんが
パイロット株式会社さんのサイトで
インタビューに答えてくださっています。
描くことは私の人生を導いてくれるライフナビゲーション
ぜひご覧ください。