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日和和枝プロは北海道テレビ放送が厳正なる審査をした登録専門家です

葉桜になった樹液と小枝で染めの試み。。

日和和枝

日和和枝

テーマ:自然の色。。草木染め

6月も下旬になり、前回お知らせしていた
染めの様子を投稿できずにいましたが、
おたる綿の苗植えも無事終えやっと。。
コラムを書けるようになりました。





3年前。。自宅の小さな畑に。。
大きな八重桜の木がありました。

屋根の上まで伸び、電線に着き
そうになり落ち葉の時期には
ご近所に迷惑をかけ。。

芽吹き始めていましたが。。
「ごめんね」の気持ちで。。
いっぱいになり。。
複雑な気持ちで切り落とす
決断をしました。

この風景は観られなくなり。。
ものすごく寂しい気持ちと。。
これから。。太く大きな幹から。。
また芽吹いてくれるのを。。
楽しみに待っていました。

そして。。翌年。。太い幹から
また再び芽吹いてくれました!♪^^






切り落とした八重桜の枝を室内で咲かせ。。
葉桜になってしまいましたが。。
その樹液でおたる綿と糸を染めてみました♪^^





葉桜を別のグラスに。。
残りの樹液と小枝を叩き。。
染めの準備です^^






おたる綿とおたる綿の糸です^^
おたる綿は10g。。





おたる綿の糸は半端な巻き糸を。。
3m25㎝



綿には油分があり。。
水に浮かせるとなかなか沈みません。
その油分を取り除かないと染める事が
できません。その為には鍋に入れて煮つ
めていきます。と同時に桜の小枝も煮つめ。。
染色液を作っていきます。






油分を取るため。。
おたる綿の糸を煮つめていきます。





30分。。油分を取るため煮つめた
おたる綿と糸です。






湯気で上手く撮れませんでしたが、
桜の小枝を約1時間ほど煮つめました。






桜の小枝を取り、染色液ができました^^




媒染液を作る。。
染めた後、色落ちしないために
媒染液につける事が必要です。
媒染液は色々な方法がありますが、
重曹を使いました。






染色液におたる綿と糸を入れ
5分ほど煮つめたあと、
10~20分放置します。







染色液につけている間に。。
媒染液を作ります。重曹3g







お湯各500cc、重曹各1.5g
媒染液をつくります。
染めている箸でかき混ぜたので
少し色がついてしまいました。







20分放置したおたる綿と糸を
染色液か取り出します。









染色液におたる綿と糸を入れ
5分ほど煮つめたあと、
10~20分放置します。



染めの繰り返し。。
媒染液におたる綿と糸を別々にし。。
取り出し。。水洗い。。
再び、染色液につけ。。
取り出して水洗い。。
2度の染めで乾燥します。






おたる綿を媒染液につける。
10分~20分放置します。







おたる綿の糸を媒染液につける。
こちらも10分~20分放置します。






20分後、
おたる綿と糸を取り出し。。
媒染液を捨て。。よ~く水洗いします。






残りの染色液を再び沸騰させ。。
再びおたる綿と糸をつける。
1時間ほど放置します。






1時間後、染色液からおたる綿と糸を
取り出し。。よ~く洗います。
洗ったあと、乾燥をします^^

染めの出来上がり。。翌日。。
おたる綿と糸が乾燥し染めが
できました♪^^

糸のまま染めるのと。。
綿のまま染めるのと。。
どう違うのか?。。
糸の状態で染めると乾燥をした
後の処理は無いが。。

綿のまま染めると。。
乾燥した後の処理が必要になる。

僅かな量で試してみたが。。
綿を使って作る物によって作業が違う。
手間ひまかかるけど。。いいものを作る。
これに尽きると感じた作業でした^^







淡いれもん色に染まった。。
おたる綿です^^
乾燥のあと、ほぐして。。綿打ちをします。


綿打ちをしたおたる綿と糸の画像は
あるのですが投稿されず、いつか
お見せ出来ればと思っています。

この時は、淡いさくら色を想像しながら
でしたが、花の咲く前と咲いた後の小枝の
樹液色が違うようです^^

次回は。。紅花のお話し。。です^^

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日和和枝
専門家

日和和枝(綿花の栽培)

こっとん・ふぁ~む 花畑鮮花

自然環境や健康を意識しながら綿を育てる農家。現在は、他の方と一緒に綿を育て、商品化することを目的としている。北海道の寒い地域でも湿度や温度の管理など環境整備を行えば綿を育てられるという情報を発信する。

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