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社内にIT担当者がいない中小企業のパソコンやネットワーク環境を整える

中小企業に「価値あるIT活用」を導くプロ

児玉康

児玉康 こだまやすし

#chapter1

中立の立場で、機器の選定から導入、保守まで一貫サポート

 「システムを導入したいが、何から始めればいいかわからない」「ITを取り入れているものの、効果を実感できない」など、社内にIT担当者がいないことで悩む中小企業の経営者も多いのが現状です。業務効率化や情報管理の重要性は理解していても、機器やサービスの選択肢は年々増え、専門用語も多いため、「誰に相談すればいいのかわからない」と感じることもあるでしょう。

 JR小樽駅前に事務所を構える「ADDS(アッズ)」取締役社長の児玉康さんは、そうした中小企業のIT支援を行っています。パソコンや周辺機器の販売・設定、電話やインターネット回線の手続き、社内ネットワークの構築、提携する施工業者による設備工事など、IT全般の悩みに幅広く対応しています。

 特徴の一つが、特定の業者や製品に偏らない中立の立場でアドバイスできることです。例えば、業者が提案した多機能の複合機を導入したものの、ペーパーレス化が進み、コピーやFAXをほとんど使っていないケースも珍しくありません。
 「そうした場合は、コストパフォーマンスに優れた、据え置き型のレーザープリンタの方をおすすめします。セールスが目的ではないので、企業全体のITインフラを俯瞰した交通整理ができます」

 児玉さんが大切にしているのは、顧客が「どうしたいか」を丁寧に引き出すことです。
 「お金をかけてでも効率化を優先したいのか、コストを抑えながら活用したいのか。ITに詳しくないという場合も、知識に応じてわかりやすくお伝えします」

 導入後の保守サポートにも力を入れており、迅速な対応につなげるため、リモート対応を基本としています。
 「『ここから先は対応できません』と線を引かず、小回りが利く点を評価いただき、長くお付き合いが続いていますね」

#chapter2

マイナンバーカードの保険証利用対応など医療機関のデジタル化で数々の実績

 児玉さんは、多岐にわたる業種でサポートを手がけ、医療業界でも数々の実績があります。その一つが、独立当初から長く支援を続けているある歯科医院のサポートです。

 「デジタルレントゲン導入の際、すでにLAN構築がされていたチェアサイドのパソコンで3D画像を表示したいという要望があり、ネットワークを再構築しました。歯科医院のIT化の好例として、世界的なソフトウェア企業から取材を受けたこともあります」

 また、医療機関のデジタル化支援の一環として、マイナンバーカードの保険証利用(マイナ保険証)に対応する端末設置業者としても活動。多くのクリニックや病院から相談を受け、病院の統合に伴う既設ネットワークの変更や改善にも対応しています。

 身近なデバイスの活用提案も得意分野です。訪問歯科での口腔写真撮影にはiPadのカメラを活用し、院内と共有する仕組みを提案。運輸会社でのアルコールチェック記録には、ミーティングアプリ・Zoomの録画機能を活用しました。専用機器に比べてコストを抑えられ、ほかの業務にも応用できる点が大きなメリットです。

 パソコンスクールの講師経験を持つ児玉さんは、携帯電話会社が実施するスマホ安全教室でも講師を務め、「知識を教えるのではなく、難しい用語をわかりやすく翻訳する役割だと考えています」と話します。

#chapter3

実地で培った経験をもとに身近な存在を目指す

 児玉さんがパソコンに興味を持ったのは、小学生の頃。学習雑誌に載っていたプログラミングの記事に惹かれ、近くの百貨店で展示されていたパソコンに触れたのが最初だったと言います。大学時代にインターネットが普及し始めたものの、当時は趣味の範囲にとどめ、塾講師などを務めていました。
 その後、家電販売とパソコンスクールを展開する会社に転職し、販売業務や講義を担当。国の政策として各地で行われた市民向けIT講習会の責任者を務め、メールサーバーの仕組みや構築など、知識の幅を広げていきました。

 「『パソコンの調子が悪い』など、家電店やスクールのお客さまから寄せられるトラブル事例が私の糧になりました。実地で積み上げた経験こそが私の強みです」

 2007年に独立して立ち上げた社名「ADDS」には、「あなたのコンピューターに付加価値を加えたい」という思いが込められています。
 「スマホが普及し、パソコン不要論も聞かれますが、ビジネスにおける活用の場は今も少なくありません。生産性を高めるツールとして、自社にとって必要な価値を一緒に考えていきましょう」

 変化の激しいIT技術についていけないと感じる経営者に向けて、こうも語ります。
 「サポートが終了したOSを使い続けることは、サイバー攻撃など大きなリスクにつながります。『パソコンのことで、ちょっと聞きたい』。そんなときに頼ってもらえる、身近な存在でありたいですね」

(取材年月:2026年2月)

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児玉康

中小企業に「価値あるIT活用」を導くプロ

児玉康プロ

ITコンサルタント

株式会社ADDS(アッズ)

パソコンやネットワークに関する困りごとを引き受け、特定の業者に偏らない中立の立場でIT環境を交通整理。選定から導入、保守まで一貫して支援し、社内にIT担当者がいない中小企業に伴走します。

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