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「体の取扱説明書」を一緒につくる。札幌のパーソナルジムが届ける、その人だけのトレーニング

生活をアクティブに変えるパーソナルトレーニングのプロ

島田康平

島田康平 しまだこうへい
島田康平 しまだこうへい

#chapter1

遊びに来る感覚で。ストイックとは真逆のパーソナルジムのかたち

 仕事で疲れて週末は家でゴロゴロするだけ。そんな毎日を送っていた人が、トレーニングを少し意識するだけで、仕事帰りに友人と食事へ出かけられるようになったり、趣味のゴルフや登山のパフォーマンスが上がったり。札幌市中央区のパーソナルジム「WAGOLABO for personal training 2019」代表トレーナーの島田康平さんは、そんな変化を日々目の当たりにしています。

 「パーソナルジムというとストイックにトレーニングをするイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。運動が苦手な方や体力に不安がある方も多くいらっしゃっています」

 ジムを訪れる目的もさまざまで、体型を変えたい人、体力づくりをしたい人、競技のパフォーマンスを高めたい人まで幅広く、それぞれに寄り添ったサポートを行っています。

 特徴的なのは、その柔軟な通い方です。月謝制ではなく回数券制を採用し、都度払いにも対応。経営面だけを考えれば、週に複数回通ってもらう方が理想的かもしれませんが、島田さんが優先するのは、あくまでその人にとって無理なく続けられることです。

 「遊びに来る感覚で、気軽に足を運んでいただければと思っています。必ずしも当ジムでトレーニングを続けていただかなくても構いません。ご自身のやりやすい方法で継続できれば。まずは自分の体に意識を向けるきっかけになれれば、と考えています」

 その気負わないスタンスが、かえって長く通い続ける顧客との深い信頼関係を生んでいるのかもしれません。

#chapter2

東京・大手ジムでの4年間と、札幌への帰郷。地域のスポーツ文化を支えたい

 大学4年まで野球に打ち込んだ島田さんが、次に選んだのはトレーナーの道でした。東京の大手パーソナルジムに就職し、経験を積んでいきます。

 当時はまだパーソナルジムが一般的ではなく、約120人のトレーナーが在籍する環境で、トレーニング指導だけでなく、体づくりに適した食事の提供やコンディショニング、ボディケアなど、それぞれの専門分野を持つスタッフが一体となって顧客をサポートしていました。ジム全体で蓄積される多様なケースに触れながら、「どんなトレーニングでどう変わったか」をデータで検証する日々が、経験と科学的知見の両方を深めていきました。

 島田さん自身は年間約2600本のセッションを担当し、プロアスリートやモデルに加え、特に経営者のトレーニングを多く受け持ちました。数字や結果だけでなく、リーダーとしての考え方や姿勢にも触れ、「組織を率いる人間力を間近で学べたことは、大きな財産だった」と振り返ります。

 そうして培った知見と人間力を胸に、4年間の東京生活を経て北海道へ帰郷。「地元のフィットネス文化やスポーツ文化を支えたい」という強い思いから、2019年にWAGOLABOを立ち上げました。

 現在は出身大学の硬式野球部のフィジカルコーチや「さっぽろジュニアアスリート発掘・育成事業」の講師を務めるほか、クラブチームや自治体からの依頼によるトレーニング指導・スポーツ教室など、ジムの枠を超えて幅広く取り組んでいます。

島田康平 しまだこうへい

#chapter3

体の土台と心の土台を育て、未来につながる体づくりへ

 東京で積み上げた経験と知見は、現在のジムでの指導や顧客との向き合い方の土台となっています。初回のカウンセリングでは目的・目標・期間をヒアリング。骨格や体の癖、姿勢なども入念にチェックし、中・長期的な視点から一人一人に合ったプログラムを組み立てます。

 「お客さま自身の『取扱説明書』を一緒につくりあげていくイメージです。目標を達成するには最低限このメニューで、調子が良い日はここまでやりたいよね、という内容を共有しながら、数カ月ごとにアップデートしていくんです」

 設備にもこだわり、ノルウェーでリハビリ器具として開発された「Redcode(レッドコード)」は、天井から吊るしたひもで無重力に近い状態をつくり、体幹トレーニングや筋肉のリリースに活用。パワーやスピードを数値で可視化する空気圧負荷マシン「KAISER Air400」も導入し、トレーニング効果を分かりやすく伝えています。

 2026年からは現在の場所へ移転し、小中学生向けプログラムも開始しました。同社取締役でメンタルトレーニングコーチの田中孝汰(たなかこうた)さんを右腕として、「技術」の前に「体の土台」と「心の土台」を育てることを目指しています。

 「体の土台は、ケガをしにくく、パフォーマンスを発揮できる体づくり。心の土台は、緊張を自信へ変えるメンタルトレーニングです。保護者や指導者の方にも、子どもとの関わり方をお伝えしています」

 パーソナルトレーニングでも、子どもたちの育成でも、アスリートのサポートでも、必要とされる場所で力になる。それが島田さんの描く理想の姿です。体への意識が変わり、生活が変わり、人生が変わる。その最初の一歩を、今日も丁寧に支えています。

(取材年月:2026年5月)

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専門家プロフィール

島田康平

生活をアクティブに変えるパーソナルトレーニングのプロ

島田康平プロ

パーソナルトレーナー

株式会社Actnova Performance

東京の大手ジムで年間約2600本のセッションを積んだ経験と科学的知見をもとに、一人一人に合ったプログラムを提案。専門機器も活用し、運動が苦手な人からアスリート、子どもから高齢者までサポートします。

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