「大切な財産であるお家」を守るため、技能を備えた塗装職人が施工（3/3）

職人が現地調査から見積もり、アフターケアまで行い地域一番を目指す

　「広島で生まれ育ち、ここで働き、創業しました。これから先もずっと地域に根差して事業を営み、活動していくんだという決意を込め、社名に自分の名前を入れました」と夛田さん。独立から3年後の2017年に法人改組し、「夛田建装」を立ち上げました。

　会社を率いる立場になった今も、全ての現場で自ら最終チェックを行い、施工の質を確認していますが、一方で職人たちへの厚い信頼も明かします。

　「以前は、何もかも自分でやらなければ気が済まなかったのですが、独立から約10年がたち、腕のあるメンバーも入ってくれて、安心して任せることができるようになりました。請け負える件数も増え、お客さまのお役に立てる機会も広がっています」

　営業は置かず、塗料など用いる資材や工程についてよく理解した職人が現地調査から打ち合わせ、見積もりを行い、アフターケアも実施。「外装にひびや割れ、塗膜のはがれがあれば早めに処置を。放置すると雨漏りの原因にもなります」と呼び掛けます。

　毎月10～15件の現場を回し、3～4カ月先まで予定が埋まっているとのことで、忙しい日々を送る夛田さんですが、現状に満足はしていません。「広島県で一番の塗装会社を目指したい」と話します。

　「これからは、職人にもお客さまと対話を重ね、困りごとなどをくみ取る力が求められるでしょう。技術がいくら素晴らしくても、コミュニケーション能力がなければ生き残れません。私も含め、社員全員でその力も鍛えていきたいと思っています」

（取材年月：2023年11月）

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