エマジェネティックスⓇセミナーのプロ中崎秀樹

エマジェネティックスⓇセミナーのプロ

中崎秀樹

思考と行動の傾向をプロファイリングすることで、相手と自分の好みや傾向を把握

　建材商品の加工・販売、内装工事などを主力事業とする「株式会社島屋ホールディングス」では、企業のエマジェネティックスⓇ導入を支援するセミナー事業部門を発足。中崎秀樹さんは営業に従事しながら、エマジェネティックスⓇセミナー講師として活動しています。

　エマジェネティックスⓇとは、脳神経科学で得られた知見を基に、統計学を駆使して作られた心理測定ツールです。世界79カ国で展開され、日本では2009年以降、730社以上がセミナーを受講しています。

　「『あの人とは話が合わない』『なんとなく気が合わない』と感じるのは、誰しもあることでしょう。それはなぜかというと、人によって『普通』や『常識』が違うからです。だから自分の言いたいことをわかってもらえなかったり、自分が意図しない受け取り方をされて誤解が生じたりするのです。エマジェネティックスⓇでは、人の日常的な思考と行動の好みや傾向を数値化。これをプロファイリングと言いますが、自分や相手の特性を把握すると、どのような伝え方をすればいいのか、どんな点に注意すればいいのかが見えてくるので、意思疎通がスムーズになります」

　同社では、社長が幹部への接し方などに悩んでいたときにエマジェネティックスⓇに出合います。実際に改善の糸口をつかめたことから導入を決定。社員みんなでセミナーを受けました。
「社内でのコミュニケーションに不安があった私も、効果を実感しました。セミナー事業の立ち上げが決まると、『多くの人にエマジェネティックスⓇを知ってほしい』と、講師に名乗りを上げました」と中崎さん。

それぞれの傾向を見える化したプロファイルを社内で共有し、相互理解を深める

　エマジェネティックスⓇのプロファイルは100個の質問に回答することで、思考と行動の傾向を数字や色で見える化。3色の行動特性「自己表現性・自己主張性・柔軟性」と、4色の思考特性「分析型・構造型・社交型・コンセプト型」で表します。行動特性からは「人からどう見えるか」、思考特性からは「どのような考え方で何を重視するか」がわかります。

　「私の行動特性は自己主張性が右寄りで、思考特性はコンセプト型と分析型を利きとしています。自分の考えや意見を他人に受け入れてほしいという気持ちが強く、合理的で無駄を嫌い、革新的で独創的なアイデアを好みます。慣習を重視する慎重派が多い社内において、私は新しいことが好きで、物事をスピーディーに進めたいタイプ。以前は“変わりもの”と言われていましたが、私という人間を知ってもらい、仕事がしやすくなりました」と中崎さん。一人一人のプロファイルは全社員で共有。相互理解に努めていると言います。

　「『この人は、どうしてこういう言い方をするんだろう？』とイライラすることが減ったという社員もたくさんいます。上司にも臆せず発言できる空気が醸成されて、社内の雰囲気は全体的に明るくなったと思います。私は、話が通じないと敬遠していた人にも親近感を持つようになりました」

　他に、人前で話すことが苦手だったけれど、まわりからのプレッシャーがなくなり職場での居心地がよくなった社員も。中崎さんは「自分の特性を理解してもらえることは、大きな安心感につながる」と話します。

離職率や内定辞退率が下がり、会社全体がパワーアップ

　社長室には、社員全員のプロファイルを掲示。多様性に富んだ意見を交換できるように、異なる特性を持つ社員でプロジェクトチームを編成するなど人事にも活用し、エマジェネティックスⓇは組織の生産性向上に貢献しているそうです。

　「当社においては、離職率や内定辞退率が低下したことが最大の成果です。若手社員が増えたことで、会社全体がパワーアップしています」と中崎さん。

　現在、同社ではグループ会社や社外向けに「エマジェネティックスⓇ入門セミナー」「エマジェネティックスⓇ基礎知識強化セミナー」を開講。ホームページで随時、開講をアナウンスし、参加企業を募集しています。

　エマジェネティックスⓇ入門セミナーは、5時間に及ぶ基礎的なプログラムで、自分と他人の普通や常識がいかに違うかを体験的に学ぶワークショップ形式で進行します。事前にすべての参加者が100個の質問に答えておくことで、当日、プロファイルを受け取ることができます。エマジェネティックスⓇ基礎知識強化セミナーでは、さらに知識を深め、エマジェネティックスⓇの正しい使い方を身につけていきます。

　自社の社員からは、「中崎さんのセミナーは情報量が多く、論理的でわかりやすい」との声が寄せられているそうです。
　「なかには『占いと何が違うの？』といった反応もあるのですが、セミナーが進んでいくにつれ、科学的根拠があることをご理解し、納得されます。そんな様子を見ていると私も手応えを感じますし、『勉強になった』と感謝されると励みになります。コミュニケーションに課題を持つ企業さまのお役に立つことができれば、うれしいですね」

（取材年月：2022年3月）

人間関係を円滑にする心理測定ツール「エマジェネティックスⓇ」導入をサポート

思考と行動の傾向をプロファイリングすることで、相手と自分の好みや傾向を把握

それぞれの傾向を見える化したプロファイルを社内で共有し、相互理解を深める

離職率や内定辞退率が下がり、会社全体がパワーアップ

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