顧客ニーズに応え続ける、塗装、リフォーム、外構工事のプロ鶴田成幸

顧客ニーズに応え続ける、塗装、リフォーム、外構工事のプロ

鶴田成幸

素材に応じた下地処理と塗料の選択。保証書も発行し、施工後の不具合も細やかにサポート

　「常に全力で取り組み、お客さまに納得していただける仕上がりを目指しています」と話すのは、広島市安佐南区で外壁・屋根の塗装業やリフォーム業などを展開する「興塗」代表の鶴田成幸さん。引き締まった表情の中にも気さくな笑みをたたえながら、自らのポリシーを熱く語ります。

　請け負う案件の中で特に多いのが一戸建て住宅。塗装で最も重要なのは、準備と下地処理だと力を込めます。

　「パネル状の外壁材・サイディングボードであれば、塗料がきちんと定着するよう、既存のコーティング材をはがした上で塗料を塗る」「ざらざらした質感のセメントリシン材の場合、塗料との密着を高めるため、下塗り剤のシーラーを丁寧に施す」「表面が滑らかなプラスターボードでは、パテ跡が出ないよう細心の注意を払う」。数多くの現場を踏んできた鶴田さんからは、次々と対処法が出てきます。

　作業前には客先を訪問して建物をチェック。家の図面も確認し、場合によっては塗料店の担当者も呼び、希望の色や予算を踏まえた上で建材に合った塗料を選びます。

　また、工事を終えた後には「自社施工保証書」も発行しています。「塗料の種類によりますが、最長で9年の保証期間を設けていて、万一不具合が生じた場合には対応するようにしています。保証書は、自分たちが担当した現場に対して責任を持ち、きちんとサポートするという『約束の証』です。お客さまのもとに1年、3年、5年と定期的に足を運び、問題がないか点検しています」

さまざまな要望に応えたいと、外構・内装工事などにも対応

　「お客さまのところへ打ち合わせに行く時は身だしなみを整え、不快な思いをさせないよう心掛けています」と鶴田さん。「神は細部に宿る」の言葉通り、丁寧な仕事と細やかな気配りが評判を呼び、「お客さまから別の方をご紹介いただくこともしばしば」と言います。

　広島市を中心に実績を積み、地域に根付いた活動をする中で、顧客から塗装以外の相談を受けることも増えました。「私どもを頼りにしてくださるお客さまの期待に応えたい」と始めたのが、外構工事やリフォームです。

　「『子どもが運転免許を取るので車庫を広げたい』というご依頼では、ブロック塀を取り除き、地面にコンクリートを敷いて駐車スペースを広げたところ、すごく喜ばれました」。ほかにも、キッチン、風呂、トイレなどの改装、クロスや床の張り替えといった内装工事も手掛けています。

　鶴田さんの“守備範囲”が広い背景には、長年の付き合いで信頼関係を築いてきた職人たちの存在があります。「おかげさまで腕のある職人がそろっています。当方では、知らない職人を使うことはありません。確かな技術でお客さまの希望をかなえていくことが、私たちの一番の強みです」

　鶴田さんは、新しい素材や技術の勉強にも余念がありません。東京などで開かれるリフォームフェアなどに積極的に参加し、随時開発される塗料や資材について知見を深めます。「性分なのでしょうか、少しでもいいものをお客さまに提供したいんですよね」と気概を示します。

広島で塗装業を続けて約30年。今後も地域の役に立つことが目標

　鶴田さんがこの世界に入ったのは、1990年代初め。広島で開催された1994年アジア競技大会の直前で、町が様変わりしていくのを肌で感じたと言います。各会場へのアクセスとして建設中だった新交通システム・アストラムラインの橋脚を皮切りに、山陽新幹線の鉄塔、100万トン規模の石油プラントのタンクなど、さまざまな塗装業務に携わりました。

　「広島が発展していく中、当時は職人が足りていなかったので、次から次へと現場を飛び回りました。師匠について現場へ行き、そこで必死に技術を見て盗みました。アストラムラインの橋脚は鉄でできているので、狭いスペースで暑さと戦いながらの作業だったのを今でも覚えています」と鶴田さんは振り返ります。

　その後独立して個人事業を経たのち、2008年に現在の会社を創業。社名の「興塗（こうと）」は、英語で塗装を意味する「coating」に掛けており、事業を通じて地域を興し、盛り上げたいという決意を込めています。

　広島の町を塗り続けて30年。「『世の中の役に立つことは何でもやっていこう！』という気持ちを、これからも大事に持ち続けたいですね」。鶴田さんはこれからも、地域密着で顧客の期待に応え続けます。

（取材年月：2022年1月）

常に全力で作業し、納得してもらえる塗装の仕上がりを目指す

素材に応じた下地処理と塗料の選択。保証書も発行し、施工後の不具合も細やかにサポート

さまざまな要望に応えたいと、外構・内装工事などにも対応

広島で塗装業を続けて約30年。今後も地域の役に立つことが目標

専門家プロフィール

Other Interview