孤独との付き合い方
経営には波があります。売上が伸びる時もあれば、思うようにいかない時期もあります。そんな時ほど、人は「早く結果を出さなければ」と焦ってしまうものです。けれど、焦りからの決断は、たいてい後で見直すことになります。数字は短期間で変えることができますが、人や組織の信頼は時間をかけてしか育ちません。
ある経営者は、業績が落ち込んだ時に「無理に売るより、いまは足場を固めよう」と決めました。結果、半年後には社員の意識が変わり、安定した成長につながったそうです。
焦らないことは、何もしないことではありません。いま目の前のことを丁寧に続けること。経営の時間は、急がず、止まらず。焦らずに進む姿勢が、会社を長く続ける力になるのです。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視



