家族と事業のあいだ
会計の数字は、過去の記録であると同時に、未来を描く設計図でもあります。
ある経営者は、試算表を見ながら「来年はここを伸ばそう」と目標を立てていました。数字は単なる結果ではなく、次の行動を示す指針になるのです。
正確な帳簿と分析があれば、経営者は迷わず判断できます。投資のタイミング、資金繰りの計画、人材配置の決定──すべて数字を根拠に考えることができます。経営は選択の連続ですが、数字はその選択を支え、未来を形づくります。
この連載を通じてお伝えしてきたのは、数字は冷たい記録ではなく、人を励まし、導き、守る力があるということ。
会計を味方につけ、数字と向き合うことが、より良い未来をつくる第一歩です。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視



