数字が“人を励ます”瞬間
個人事業主や同族会社では、家族が仕事を手伝う場面がよくあります。日常の延長のようでいて、実は「家庭」と「事業」は別の世界。そこを曖昧にすると、思わぬ誤解やトラブルを生むことがあります。
以前、あるお客様が「家族の協力をどう形にすればいいか」と相談に来られました。私はまず、「感謝の気持ちを、きちんと形にしましょう」とお伝えしました。
給与や契約といった“数字の整理”は、信頼の証でもあります。家族だからこそ、あいまいにせず、公平に扱う。それが結果として、家庭の平和と事業の健全さを守ります。
会計とは、人と人との関係を整えることでもある。数字を通して見えてくるのは、家族の絆と信頼のかたちです。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視



