経営はチームで動く
毎年のように耳にする「節税」という言葉。けれど、その一歩先に「脱税」という危うい領域があることを、私たちは忘れがちです。
以前、ある経営者が「ここまでやって大丈夫ですか?」と不安そうに尋ねられたことがありました。そのとき私は、「節税は、税法の趣旨に沿って“正しく工夫すること”。脱税は、意図的にごまかすこと」とお伝えしました。
税金を少なくすること自体は悪いことではありません。むしろ、知恵を使って経営を健全に保つ大切な手段です。しかし、線を越えた瞬間に、信頼は失われます。数字を扱う仕事だからこそ、正しさを基準にする勇気が必要です。
節税とは、法律の中で最善を尽くすこと。その姿勢が、経営の健全さを守る土台になるのです。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視



