税務調査で見えた“誠実さ”
数字には、経営者の“決断”が映し出されます。
ある社長は、人手不足の中で思いきって新しい社員を採用しました。
短期的には人件費が増え、利益は減りましたが、職場の雰囲気が変わり、売上が少しずつ伸びはじめました。
その決算書を見ながら、
「数字は結果であると同時に、選択の記録でもある」
と感じました。
数字の裏には、迷い、覚悟、責任が刻まれています。
会計を見つめることは、過去の結果を責めることではなく、決断の意味を確認すること。
そして次の一手を考えるための材料です。
経営は常に選択の連続ですが、その積み重ねが会社の“形”をつくります。
数字を通して、経営者の思いを見つめ直す。
そこに、会計の真の役割があると感じます。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視



