数字は未来をつくる
決算で赤字になると、多くの経営者は肩を落とします。けれど私は、赤字の数字を見るとき、必ず「何を得た一年だったのか」を尋ねます。
あるお客様は、初めて社員を雇い、事業を拡げるために投資をしました。
その結果が一時的な赤字。しかし、その赤字には“挑戦の跡”が刻まれていました。
数字だけを見れば損失かもしれませんが、経営の本質は「未来への種まき」です。
利益のある年も、赤字の年も、積み重ねの先にしか安定は生まれません。
赤字とは、経営者がリスクを取り、前に進んだ証。大切なのは、そこから何を学び、次にどう動くかです。数字は結果であり、同時にメッセージでもあります。その声に耳を傾けることが、次の一歩につながります。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視



