AIがマーケティングに使えるのは富士山登山に例えるならせいぜい5合目まで。それ以上は自分の足で登れ、です。
京都の著名な観世流能楽師さんに、謡をご指導いただいて8年目になります。
あわせて、能を創始した世阿弥の技術書「風姿花伝」も読み込んでいるのですが
彼が残した言葉を現代のビジネス用語に置き換えると、驚くほど高精度な
「顧客志向のマーケティング戦略」が見えくる。ホントです。
世阿弥は、芸を「自分がやりたい表現」ではなく、
あくまで「観客という市場」とのインタラクション(相互作用)として定義していました。
具体的にどのようなマーケティング視点を持っていたか、3回にわけて書いてみます。
その1:徹底した「マーケット・イン」の思考
世阿弥は、その場にいる観客が「誰か」によって芸の内容を瞬時に変えるべきだと説いています。
たとえば、貴族が相手なら「幽玄」を強調し、庶民が相手なら「力強さや分かりやすさ」を出す。
相手の教養レベルや好みに合わせて、提供する価値(バリュー)を調整せよ、と。
これは現代マーケティング用語で言う「ターゲット選定(STP分析)」「ポジショニング理論」ですね。
売るべき相手が明確でない、これでは話にならないのです。
次回は世阿弥流「商品のライフサイクル管理」について(^-^)/


