マインドフルネス
こんにちは
せっかくの秋の涼しい気候、台風のため自宅にずっといます。
本日は顎関節症について。
顎関節症が頭痛の原因になることがあります。
また顎関節症があるがゆえに一次性頭痛である片頭痛や緊張型頭痛が誘発されることがあるんです。
肩こりや副鼻腔炎（蓄膿症）もしかりですが、それ自身が頭痛の原因になったり、もともとある頭痛を増悪させたりします。
ある女性の患者さん
20代後半の主婦のかた。
お仕事はパート。
頭痛は20 代になってから。
月に一回の頻度です。
目の奥や顎の付け根あたりが同時に痛くなるとのこと。
痛みは片方のみで、両側が痛くなることはない。
どちらかというと左側の痛み。
ひどい時は三日ほど鈍痛が続く。
嘔気があったり吐いたり。
ロキソニンなどの市販薬は無効。
この頭痛は片頭痛の可能性が高いですね。
でも顎の痛みというに注目しないといけません。
詳しい問診により得られた答え
詳しくお話しを聞いてみました。
片頭痛時に顎関節の痛みがあるときは顎関節症の合併がないか質問します。
お口はきちんと開きますか？
顎を動かすときにかちかちと音がしないですか？
この二つの障害は、それぞれ開口障害と顎関節雑音といって顎関節症の主要症状なんです。
これらのために、硬い食べ物が食べられない、あごの音が煩わしいなどの症状が現れます。
顎関節症
顎関節やあごを動かしている咀嚼筋の痛み、顎関節雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要な症候とする障害をとりまとめた病名。
そのなかには
1 咀嚼筋痛障害 あごを動かす筋肉の痛みをおもな症状とする。
2 顎関節痛障害 顎関節の痛みをおもな症状とする。
3 顎関節円板障害 顎関節の関節円板＊のずれが生じるもの。
4 変形性顎関節症 顎関節を構成する骨に変性が生じるもの。
＊顎関節円板とは、顎関節の骨と骨の間にあるクッションの役割をしている組織です。
この患者さんの場合は歯科を紹介しました。
顎関節を治療することで頭痛の頻度は半減し、程度も半減しました。
診断 前兆のない片頭痛 顎関節症の合併ということです。
アドバイス
頭痛を専門にしているから顎や歯のことはお門違いと思われるかもしれませんが、体の不調はなんでも相談していただけると正しい診断や治療につながります。
