緊張型頭痛
今週末は最高の花見日和でした。
クリニックの周りにも少し歩けば、きれいな桜をみることができます。
でもこの季節、花粉症に悩まされている人が多いと思います。
花粉症で頭痛になるっていうのはご存知ですか?
花粉症を放置すると鼻の奥の副鼻腔という空洞が鼻水だらけになります。
それによって副鼻腔炎になり頭痛に成るのです。
副鼻腔炎は通称、蓄のう症ともいいます。
炎症がおこる副鼻腔には、ウイルスや細菌が増殖します。
それを放置すると、ガビつまり真菌まで増えてついには副鼻腔と脳の境目の骨まで溶かしてしまいます。
そうなると、髄膜炎や脳炎にまでなります。
命に関係ある状態にもなりうるのです。
だから、花粉症はたかが花粉症ですがされど花粉症なのです。
花粉症を放置するとアレルギー疾患が増悪したりするばかりでなく、死にいたることも稀ではありますがあるんです。
副鼻腔炎の頭痛は就寝時に起こったり、飛行機などに乗って気圧が変化したりするとひどくなります。
副鼻腔は通常は空気が出入りするスペースです。
でも鼻水や粘液によって缶詰のような密閉空間をつくります。
そのような状況で頭を下げたり、飛行機に乗ったりするど激痛がくることもあります。
飛行機頭痛について
副鼻腔炎だと飛行機に乗ったら頭痛がひどくなることがあると説明しましたが、副鼻腔炎なくても、なんの異常もないのに飛行機に乗ったら頭痛がくるというのが飛行機頭痛です。
飛行機頭痛は、離陸の時にも気圧の変化として起こりますが気圧の変化がさらに激しい降下時に突然起こるといわれてます。
年齢と性別
•若い人に多く、男の人に多いようです。
部位
•片方に起こります。
•眼の周りや前頭部
性状
•突き刺す、刺すような、鋭い痛みです。
起こり方
•突然はじまり、数秒でピーク
持続時間
•15-30分でよくなります。
でも、稀に数日持続することもあります。
飛行機頭痛が起こる機序
•副鼻腔炎と少し似てます
飛行機の気圧や湿度の変化が副鼻腔などに炎症や浮腫を生じさせることによって頭痛をひきおこすと考えられてます。
•治療 離陸と着陸の1時間前に鎮痛剤を飲むとよいです。
鎮痛剤はロキソニンやバファリンなどの非ステロイド系の消炎鎮痛剤です。