広島市中区いのうえ内科脳神経クリニックにおける頭痛患者さんの統計
飛行機の中で猛烈に強い頭痛が起こる人がいます。
特に、飛行機が着陸しているときに出現します。
これは飛行機頭痛といって、おそららくは機内の気圧の変化が誘発していると思われます。
で、飛行機客室内の気圧です。
水平飛行中の機内気圧は約0.8気圧です。これは標高約2200メートル前後に維持しているときの気圧です(富士山の五合目と同じ環境です)。
機種による差もありB747-400では高度2400メートル、B787は高度1800メートルを水平飛行するようです。
離着陸での気圧の変化は
離陸後の上昇時はゆっくりのことが多く、気圧はゆっくりと低下します。それに反して、着陸前の下降時は20-30分で一気圧に上昇しますので、離陸後上昇時よりも気圧の変化速度が速いのです。
ですから、飛行機頭痛は気圧の変化が強い着陸態勢にはいる前の降下時が出現しやすいのです。
*副鼻腔炎などの疾患も同様な頭痛を呈しますのでこのような頭痛を経験されたかたは頭痛専門医にまず受診をおすすめします。