難治性片頭痛
本日は緊張型頭痛や肩こりなどに有効なマッサージについてです。緊張型頭痛や片頭痛の症状が生じてない時、後頭神経痛の時など患者さんに自分の後頭部をマッサージすることをお勧めしてます。しかし小児の頭痛や肩こり、あるいは大人の診断がついてない頭痛や肩こりにはマッサージや整体治療は禁忌になることがあります。
肩こりでマッサージに行ったり、マッサージチェアーや誰かに揉んでもらったり自分で揉んだりして楽になった経験を持つ人は多いと思います。そして時には頭部を引っ張ってもらったり思いっきり後屈姿勢にしたりして頚部筋を伸ばすことで軽快した経験がある方もいると思います。ただし子供の頭痛ではこれらのことは無意味のことが多いのです。そして大人でも初めて経験するような頭痛ではこれらのことをする前に必ず頭痛専門医へ受診をお願いします。
その理由は
1 子供の肩こりや頭痛は姿勢の一時的な悪さからくることが多いのです。
大人と異なり長時間同じ姿勢をとってないことが多く、筋肉が固くなっていることはまれです。良い姿勢をとったり学習環境を変えるだけで首や肩の負担を減らすことが可能です。また自律神経の影響も子供は多く、ホットタオルで目を温めたり、リラックスさせることが有効だったりします。小児の片頭痛の場合も大人違って西洋薬を飲まずに漢方薬を飲んで、安静に2から3時間位すると軽減する頭痛も多いようです。
このような肩こりや頭痛で柔らかい筋肉をマッサージをされても子供さんは気持ちよいことはなく、痛みを感じたり「もみ返し」を経験するだけです。
2 初めて経験する頭痛 くも膜下出血をはじめ命に関係する頭痛の場合があります
首の骨の中には椎骨動脈という血管が左右に走ってます。この血管は頭部後屈など無理な姿勢で切れることがあります。 原因不明の頭痛でこの血管が傷ついている例があります。初めて経験する頭痛をマッサージや整体で治療しようとは思わないでください。