緊張型頭痛
広島で頭痛外来を行ってます。
当院における頭痛患者さんの統計をまとめました。これは平成27年10月から毎年行っておりますが昨年度の患者さんは以下のような結果になりました。
坂井教授らの電話手紙インタビューでの全国調査によると、緊張型頭痛の患者さんは片頭痛の4倍弱といわれております。
当院では緊張型頭痛の患者さんが445名で片頭痛の患者さんは845名となってます。これは緊張型頭痛の患者さんは病院に受診する必要がない方が多く、また当院のような専門医には受診されなく、当院に受診される多くの緊張型頭痛の患者さんは片頭痛など日常生活に支障をきたす頭痛を合併しているためです。
当院の特徴は重症な頭痛患者さんが多いことです。鎮痛剤や他院から処方された片頭痛治療の特効薬とされるトリプタン製剤などを飲み過ぎて受診される方が多いです。日本中ではこのような薬剤の使用過多による頭痛患者さんは片頭痛患者さんの3%未満とされておりますが当院では片頭痛患者さんの2割以上もの患者さんが薬剤の使用過多による頭痛で当院に受診されてます。また、群発頭痛という重症頭痛の患者さんは日本国内で5万6千人から40万1千人というデータがでており片頭痛患者さんの数を100とすると0.7から4.7となっており(正確な有病率は不明)、当院の場合は6.3位になり、多くの群発頭痛の患者さんが当院に受診されております。