広島で頭痛外来
睡眠について先日コラムを書いていてふと思いました。我々の胃(消化管)の動きと頭痛との関連性についてです。
えっ!と思われた方いますか?
片頭痛って子供さんの場合腹痛として出現することがあるのです。ですからお子さんの腹痛は片頭痛からですとなることがあり説明にきょとんとされる親御さんがいることがあります(実際はそれでお腹痛かったのかと納得される親御さんやお子さんが多いです)。
漢方医学では胃(消化管)は体の中心であり、胃を治療することが体全体を治療することになるという考えがあります。
面白いことに片頭痛の患者さんの発作中にメトクロプラミド(プリンペラン)という静脈注射をすると頭痛が消失することがあります。これは消化管の動きをストップさせてしまう神経伝達物質のドーパミンをブロックすることが関係しているといわれてます。
で、なぜ私が睡眠について消化管の作用を思ったかです。夜の残業や海外出張、あるいはゲームなどで夜更かしをして体内時計が狂ってしまって夜なかなか寝れない人には一つの方法として体内時計リセットという方法があります。
朝起きてすぐに太陽光線を浴びlるとか外にでて太陽の光を浴びながらウオーキングをしようとかいうのは体内時計リセット法として優れた方法です。もう一つの方法は朝起きて30分以内に食事をすることです。食事をすると胃(消化管)が自然に動きます。その時に脳内の伝達物質であるセロトニンが放出されます。セロトニンはなんと睡眠刺激物質といわれるメラトニンの原料になります。従って朝食事をすると夜になるとメラトニンが沢山生産されて眠たくなるというわけです。
でうすから、消化管が適切に動くように生活をすることが頭痛にも睡眠障害にも、実はストレスや神経症やうつ病にも重要であるのです。
朝食欲なくて、朝食抜き、夜には食欲がでて夕食を寝る前に食べたり夜食を食べたりしてませんか。そういう方はメタボリック症候群になっていたりストレスを抱えてたりするものです。
*就寝の3時間前には食事をとらないように
*朝起きたら太陽の光を浴びよう
*朝起きて30分以内に朝食を食べよう