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ドーパミンは悪ではない/文明・構造(思想)編(2-2:問題は量ではなく回路)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:文明・構造(思想)

生活短観


大根の出荷は軽トラ満載で3往復。
ファームドゥの流通センターが近いからやってられるが、
遠かったら、成り立たない。
つくづく、運が良い。
それでも、3時間以上かかる。
これを何とかしたいが、今の単価だとなかなか利益も少ないので、
バイトに任せるのも気が引ける。
さらにバイトも少ないので、みな疲れ気味、募集してもなかなか来ない。
一方、タイミーは募集するとすぐに集まる。
これはどういうことか?

1拠点で定職に就く人が減って、
自由に働く人が増えているのか?
あるいは、副業か?

ここにも社会の変化が起きている可能性が高い。
近いうちに、この原因や構造を分析してみよう。
ひょっとしたら、面白い構造がまた見えるかもしれない。

2-2 ドーパミンは悪ではない
― 問題は「量」ではなく「使われ方」


ドーパミンは、しばしば悪者にされる。
中毒の原因。
依存の元凶。
現代人を壊した犯人。

だが、それは正確ではない。

ドーパミンは、幸福を与える物質ではない


人を前に進ませるための、駆動装置だ。

本来のドーパミンは、
「結果」に反応するものではなかった。

・まだ分からないこと
・やったことのないこと
・少し先にある未来

そこに向かって、
身体を動かすために分泌される。

だから、ドーパミンが働いているとき、
人はまだ満たされていない。

満たされていないから、動ける



問題は、
ドーパミンが多すぎることではない。

ドーパミンが、行動と切り離されたことだ。

現代では、
行動しなくてもドーパミンが出る。

・食べれば
・眺めれば
・評価されれば

身体を使わなくても、
時間をかけなくても、
未来に向かわなくても、
刺激だけが先に来る。

こうしてドーパミンは、
「動くための燃料」から、
「動かなくても得られる刺激」に変質した。

結果として起きたのは、
怠惰ではない。

方向喪失だ。

どこへ向かえばいいのか、
身体が分からなくなった。

だから、
ドーパミンを断つ必要はない。

抑え込む必要もない。
否定する理由もない。

必要なのは、ただ一つ。

ドーパミンを、再び未来につなぎ直すこと



報酬リセットとは、
刺激を減らすことではない。

ドーパミンを、
「探索」「試行」「積み重ね」に
戻す作業だ。

それができたとき、
ドーパミンは、再び味方になる。

次は、
「良いドーパミン/悪いドーパミン」
という言い方が、
なぜ単なる二元論ではないのか、を整理する。

今日は、ここまでにしておく。

大好きな炭水化物よ、さようなら!

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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