Mybestpro Members

嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

うつ病の原因は、糖だけでは説明できない/文明・構造(思想)編(1-9:うつのもう一つの原因)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:文明・構造(思想)

生活短観


昨日はいろいろあってお酒を飲みたかったが、
朝、シアナマイドを飲んでいるので、物理的に飲めず。
まぁ、よかった。何かを紛らわすために飲む酒は美味しくない。
せっかく、健康や翌朝の快を犠牲にして飲む以上は、美味しいお酒を飲むべきだ。
今日は、明日の忘年会もあるので、シアナマイドは飲まない。
今夜は少し飲むかも。これも私の選択だ。お酒に支配されていない。

CHATGPTのバージョンアップが、
すごいことになっていることを知っているだろうか?
今のバージョンは5.2だ。こないだまで、4o(オムニ)とかだった。
これまでは、使用者に忖度したり、迎合する傾向が大きかったが、
5.2になってやっと、まともな回答が来るようになった。
あとは、むちゃくちゃ小さいメモリが、大幅に拡張されれば、
やっと使えるようになる。
これは、ハードの問題だから早晩解決されるだろう。
そうなると、いよいよ、「AIエージェント」時代が来る。
人手不足の大幅な解消とホワイトカラーの大リストラ時代も同時に来るだろう。

まぁ、私にはメリットしかないので早く来てほしいけど、
世の一般サラリーマンには厳しい時代がくるかもね。

農業界は皆様を温かく迎えます!是非お越しくださいね。

もう一つの原因は、情報の氾濫である

前回、
糖の氾濫が、糖尿病だけでなく、
うつ病にも関係している可能性について書いた。

しかし、それだけでは説明しきれない現象がある。

血糖を整え、
食事を見直しても、
それでも気分が落ち込み、落ち着かない人が多い。

ここに、
もう一つの大きな原因 が存在する。

現代人は、
一日中、情報に囲まれている。

・スマホ
・SNS
・通知
・ニュース
・動画
・いいね

しかも、それらはすべて、

すぐに反応が返ってくる。

この「すぐ返ってくる」という性質が、
脳にとっては極めて強い刺激になる。

情報は、脳の中で「即時報酬」として働く


情報やSNSは、
脳に快を与える。

見る

反応が返る

少し気持ちが上がる(または、下がる)

この一連の流れは、
脳内で「ドーパミン」という物質を使って処理される。

ドーパミンは、
やる気、期待、前向きさに関わる物質だ。

問題は、ドーパミンが「出すぎる」こと


ドーパミン自体は悪者ではない。
問題は、その出方だ。

・頻繁に
・短時間で
・何度も

出され続けると、脳は慣れる。

するとどうなるか。

同じ刺激では、反応しなくなる。

ドーパミンは、出しすぎると効かなくなる


以前は楽しかったことが、楽しくない。
以前の刺激が、物足りない。

その結果、

・何をしても満足できない
・やる気が出ない
・気分が上がらない

という状態が生まれる。

これは意志の弱さではない。

ドーパミン回路が疲弊している状態 だ。
(インスリン抵抗性と似ている!)

ここで、前回の話と線がつながる


整理すると、こうなる。

糖の氾濫は、

・代謝を乱し
・ホルモンを乱し
・脳のエネルギーの土台を不安定にする

一方で、情報の氾濫は、

・ドーパミンをたくさん出し、
・やる気の回路を疲弊させる

糖は「下から」、情報は「上から」脳を壊す


糖は、
身体を通して、脳に影響する。

情報は、
直接、脳に作用する。

方向は違うが、
最終的に影響を受けるのは同じだ。

脳である。

だから、現代のうつは複雑に見える


現代のうつには、
こんな特徴がある。

・エネルギーがない
・動けない
・でも落ち着かない
・常に何かを求めている

これは矛盾ではない。

エネルギーの土台が壊れ、
やる気の回路も壊れている
にもかからず、情報で煽られる
からだ。

二つの原因は、実は一つの源から生まれている


糖の氾濫。
情報の氾濫。

一見、別々の問題に見える。

しかし、共通点がある。

どちらも、

・すぐ満たす
・すぐ楽にする
・すぐ結果を出す

「即時報酬」を極限まで追求した結果 だ。

即時報酬を追求した文明の帰結


糖は、
すぐエネルギーになる。(快を与える)

情報は、
すぐ快を与える。

それは、人間の欲求に正直な進化だった。

しかし、
それを行き過ぎるほど追求した結果、

・体は調整能力を失い
・脳は満足する力を失った

結論:うつは個人の問題ではない


うつは、
心が弱いから起きたわけではない。

糖と情報が溢れた環境に、
前時代のスペックの身体と脳が、無防備でさらされた結果だ。

糖の氾濫、情報の氾濫、
糖尿病、うつ病、
いずれも、「即時報酬を追い求めた文明そのもの」が生んだ副産物と言える。

大好きな炭水化物よ、さようなら。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

脱サラ農業の工夫と成功事例提供で地方再生を支援するプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ群馬
  3. 群馬のくらし
  4. 群馬の農業
  5. 嶋﨑剛志
  6. コラム一覧
  7. うつ病の原因は、糖だけでは説明できない/文明・構造(思想)編(1-9:うつのもう一つの原因)

嶋﨑剛志プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼