「食料自給率38%」という数字の“前提が根本からズレている話/文明・構造(思想)編(1-5:食糧自給率1)
目次
本来の食糧自給率とは、“生存に必要な食糧”を100とした指標である
2.危機時に必要なのは「贅沢を維持する量」ではなく「生き残るための量」
3.生存に必要なカロリーは、現行の「2260kcal」よりもっと低い
4.生存基準で計算すると、日本の潜在自給力は「今よりはるかに高い」
5.さらに米・いも・大豆など“生存作物”の生産力は世界トップクラス
6.現行の自給率が低く見える最大の理由は、「基準を間違えている」から
生活短観
今は、こうしてSNSがあるので、膨大な情報を入手できる。
発信もできる。
次第にオールドメディアや政府が、
情報を隠したり、操作したりしていたことが明らかになってきた。
もう、やりたい放題と言ってよいレベルだ。
今後、いろいろな嘘や隠し事がどんどん明るみになるだろう。
ちょっと、楽しみだ。
Tiktok見ていると、フリースタイルリブレなどで、
いろんな食べ物や飲み物を摂取した後の血糖値の推移を
公開している医師、理学療法士や、
糖尿病対策の話をしている医師が数人出てくる。
とても勉強になる。
今後、スマホなどの性能が飛躍的に伸びると、
これまでは血液検査をしなければわからなかった体の数値が
「点」ではなく「推移」として分かるようになる。
これは革命的なことだ。
多くの常識が覆ることだろう!
本来の食糧自給率とは、“生存に必要な食糧”を100とした指標である
前回のブログでは、
「食糧自給率38%という数字が、そもそも前提からズレている」
という話をした。
では、本来の自給率は 何を100とすべきなのか?
結論から言えば、
“国民全員が生存するために必要な最低限の食糧”を100とすべきである。
これが日本の真の自給力、
そして国家安全保障としての基準となる。
1.現行の自給率は“豊かな食生活”を100にしている
まず押さえるべき事実。
現行の食糧自給率は、
「今の日本人の食生活(=高カロリー・高品目の贅沢食)」を基準にしている。
そして、その“贅沢な食卓”を100として、
国産が占める割合を計算しているにすぎない。
つまり、
コンビニ食
外食
加工食品
輸入肉
輸入小麦
油脂類
砂糖
嗜好品
これらを全部含めた“現代日本の胃袋”を維持する前提で作られている。
これは、
国家の生存を考える指標ではない!
といえる。
2.危機時に必要なのは「贅沢を維持する量」ではなく「生き残るための量」
食糧安全保障とは、
“好きなものを好きなだけ食べられる生活”を守ることではない。
本質はただひとつ。
「国民が死なないラインを確保すること」
だからこそ、
自給率の分母(100%)は
“生存に必要な食糧”
でなければ意味がない。
現行の自給率は
“生存ライン以上の贅沢部分” まで含んでいるため、
国家の真の食糧生産能力が見えない。
3.生存に必要なカロリーは、現行の「2260kcal」よりもっと低い
日本が自給率計算に使う数字は
国民1人あたり 2260kcal/日(推計)。
しかし、これは
高齢者を含めた平均としては明らかに過大 だ。
理由は簡単で、高齢者人口が多い日本では、
70代:1400〜1700kcal
80代:1200〜1500kcal
という「少食化」が現実だからだ。
実際、日常的に
“そんなに食べられない高齢者が大多数”
というのは、誰もが知っている事実。
つまり、
生存に必要な国民カロリーは、今の基準より明確に低い。
2260kcalは、生存基準ではなく
“豊かな食生活を維持するための数字”なのだ。
4.生存基準で計算すると、日本の潜在自給力は「今よりはるかに高い」
生存に必要なカロリーを正しく算出すると、
国民全体で必要な総カロリーは 今の分母より確実に小さくなる。
するとどうなるか?
自給率は自然に上がる。
ここが本質である。
たとえば
「高齢者比率を反映した、現実的な生存カロリー」
で計算すると、
日本はすでに 2260kcalを超える生産力を持っている。
現行基準が“贅沢側”に寄っているだけで、
実際はもっと高い自給能力がある国なのだ。
5.さらに米・いも・大豆など“生存作物”の生産力は世界トップクラス
生存基準では、
次の作物が最も重要になる。
米
いも類
大豆
野菜類
これらは、日本の気候・土壌に合っており、
世界でも屈指の安定生産が可能なカテゴリー。
つまり、
生存基準の自給率では、日本はむしろ“強い国”である。
6.現行の自給率が低く見える最大の理由は、「基準を間違えている」から
38%という数字が低く見えるのは、
贅沢食を基準にしている
カロリーベースという特殊な方法
高齢者の少食を無視
加工食品・輸入飼料を全量外国扱い
推計誤差(より低く見せようという悪意がこもった)が積み上がっている
という“構造上の歪み”の結果である。
国家の安全保障を議論するなら、
この歪んだ分母では意味がない。
必要なのは、
“生存基準で再定義した自給率”である。
7.本来の食糧自給率=「国民が生きていけるための食糧」を100とした指標
これが結論。
贅沢部分を全部外す
生存に必要な作物を中心に計算する
高齢化による少食を反映する
カロリーベースをやめる
金額・栄養価ベースで計算する
そのうえで初めて、
“本当の食糧自給力”が見える。
現行の38%という数字は、
議論の出発点から誤っている。
だからこそ、
基準そのものを作り直すべきだ。
■まとめ:
「生存基準の自給率」こそ、国家にとって唯一意味のある指標である
現行の自給率は贅沢食を基準にしている
生存カロリーはもっと低い
生存作物では日本は強い
基準を変えるだけで自給率は上がる
国家議論は“贅沢の維持”ではなく“生命の維持”を軸にすべき!
とはいえ、平時は、
大好きな炭水化物よ、さようなら!



