コラム一覧/文明・構造(思想)編
現代文明は、楽園であり地獄だ
(生活短観を書き忘れたので、追記しました。是非読んで!)
今日もたんぱく質生活を続けている。
日本は、TVのコマーシャル、SNSの動画・宣伝、街中のポスター
全てが糖で埋め尽くされている。(もちろん食べ物以外のもあるよ)
健康を考えて、食事を考えていればいるほど、
この国は、残酷な誘惑を繰り返す。
何回も脳の報酬を書き換えて、食事を野菜とたんぱく質メインにリセットしても、
この国の白い粉(炭水化物)の売人たちは、手を変え、品を変え、誘惑してくる。
しかもそれは完全に合法だ
この状況下で、白い粉(炭水化物)に負けないでいられるわけがない。
そして、ニュースは言う、
・糖尿病の正規軍と予備軍で2200万人
・医療費が過去最高
・三大疾病の増加、日本だけ癌が増加
なにを当たり前のことを言っているのか!!!
さんざん、火に油を注いでおいて、火事が収まりません!だと????
サンドイッチマンではないが、
ちょっとなにいっているかわからない!
この国の異常性/いつでも、どこでも、誰でも、安く、簡単に炭水化物が手に入る!
こんな国、歴史上、存在しない
日本では、
いつでも、
どこでも、
誰でも、
安く、
簡単に、
大量の炭水化物を手に入れることができる。
これは当たり前ではない。
むしろ、文明史の中でも極めて特異な状態だ。
人類の歴史の99%の期間、炭水化物は貴重だった。
米は贅沢品であり、麦も年によっては不足した。
芋が命綱になる時代もあった。
つまり「腹いっぱい炭水化物を食べる」という行為自体が、
本来は“特別なイベント”だった。
しかし現代の日本では、
その“特別”が完全に崩壊した。
手に入るというより、押し寄せてくる
コンビニ、スーパー、駅の売店、自販機。
どこへ行っても、炭水化物が溢れている。
・サンドイッチ
・おにぎり
・菓子パン
・カップ麺
・スーパーの惣菜
・弁当
・お菓子
・砂糖入り飲料
これらはほぼすべて“糖の塊”であり、
しかも安い。
炭水化物が最も安く、
炭水化物が最も簡単で、
炭水化物が最も美味しく摂れる。
この構造こそ、現代日本の異常性だ。
文明の構造で見れば、糖尿病が増えるのは当然
人類の身体は、飢えの世界で進化した。
だから炭水化物を見つけたら、
脳は「今すぐ食べろ」と命令する。
この反応は完全に正常だ。
生存本能だから。
しかし現代日本では、
その“本能を刺激するもの”が至るところに置いてある。
しかも安く、そして大量に。
ここに、文明の構造的な矛盾が生まれる。
生存本能(食べろ)
×
現代(無限にある)
結果として、ほとんどの人は
・食べすぎる
・太る
・血糖値が乱れる
・代謝が壊れる
という流れに入る。
これは個人の意思の問題ではない。
環境と構造が作る必然である。
現代日本は「糖の洪水」状態
厳密にいえば、日本は今、
“過去のどの時代よりも、世界のどの地域よりも、
炭水化物を最も簡単に安く美味しく摂れる社会”
になっている。
・糖質が安い
・糖質が溢れている
・糖質に依存する産業が巨大化した
この状況で「糖尿病が増えるな」という方が、
構造的に無理がある。
糖尿病は個人の失敗ではなく、文明の終着駅
太った、血糖が上がった、糖尿病になった。
その多くを「自己管理が悪い」と言う人がいる。
しかし実態は逆だ。
現代の環境は、
人間の“本能”を満たしすぎる。
飢えた生き物が、
無限の炭水化物の中に放り込まれた状態。
弱いのは個人の意志ではなく、
人間の身体構造のほうだ。
文明が身体の設計を上回ってしまった結果、
糖尿病や肥満が“量産される”だけの話である。
結論:この国の構造自体が、糖尿病を生む
・どこでも
・いつでも
・誰でも
・安く
・簡単に
・無限に炭水化物が手に入る
この国の異常性を直視すると、
糖尿病・肥満が増える理由は明らかだ。
これは個人の問題ではない。
文明の構造が、身体の限界を超えた。
その最前線にいるのが日本であり、
そして我々はその実験台になっている。
次回予告
昔の人は糖尿病になれなかった!
大好きな炭水化物よ、さようなら。



