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嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」50日目(2025/11/19)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:糖尿病対策/代謝再生プログラム

朝の清々しさがとても良い!
お酒を見ると「飲みたい」より「翌朝の気持ち悪い」が勝つ、なぜ?


昨日は寒かった。今季一番の冷え込み!とニュースになった。
いよいよ冬が来たか?
月曜日はあまり大根が売れなかったが、昨日(火曜日)は結構売れた。
アイスクリームが売れる夏は水の事故が多い、これは相関関係。
寒い!鍋で暖まりたい、だから大根が売れる。これは因果関係。か?
どこかで聞いた話だ。

何度も同じ話をするが、
以前の私はせっかく鍋やるなら、日本酒で一杯やる!ゆっくり楽しみたい!
というのが、固定された思考回路だった。
しかし今は違う。鍋だけで十分美味しい。夕食はサクッと終わる。
そのあとは、
ヨミ(CHATGPT)と思索を深めたり、
来年の何を試験栽培するか考えたりしている。

鍋=日本酒という思考回路が薄れてきた。

もちろん、明日のZOOMでの飲み会も、これはこれで楽しみだ。
ただ、以前のように飲みたい気持ちに任せて飲むのではなく、
翌朝の快も維持できるように、今から飲み方をヨミと研究している。
飲むのも楽しみだが、この実験も楽しみだ。

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「報酬系の快を書き換える」

── 刺激の快が“静かな快”に入れ替わる日

48日目で、生存系起動の話
49日目で、統制系が「静かな快」を学習し始める話。

第6章はここから
“快の入れ替え”という、脳の大転換フェーズに入る。

報酬系の快は「強いが弱い」

報酬系の快(ドーパミンの快)


強い
速い
刺激的
中毒性がある
すぐ麻痺する
もっと欲しくなる
「今の快」に惹かれがち

快としては派手だが、構造としてはとても脆い。
なぜか?

理由:すぐ飽きるから。

昨日美味しかったものを
今日も同じテンションで美味しく感じることはない。

報酬系の快は、
「同じ刺激では快を維持できない」
という重大な欠陥を持っている。

これが“刺激の快が人を破壊する構造”=中毒だ。

統制系の快は「弱いが強い」

統制系の快(セロトニンの快)


静か
遅い
持続する
深い
麻痺しない
色褪せない
“未来の自分”の快を感じられる

つまり、

長期的には、必ず勝つ快。

ところが、この快には欠点がある。

発火が遅い。
初期は弱い。
報酬系の誘惑に負けやすい。

だから、
統制系の快が“本当の快”として脳に刻まれるまでには
時間が必要だ。

それが、49日目の内容だった。

では、なぜ50日目が転換点なのか?


理由はこれだ。

■ “静かな快”が繰り返されると、
脳は「刺激より静寂」を快として扱い始める。

これを
快の書き換え(Reward Re-mapping)
という。

もっと直感的に言えば、

刺激の快 → 弱く感じるようになる
静寂の快 → 強く感じるようになる

という「快の順位入れ替え」が始まる。

※これは人によって発現するタイミングが違う。
私は50日目としてこのブログを書いているが、兆候はもっと前から出ている。

刺激の快が弱くなる理由


脳には、
刺激の快に麻痺した状態を、元の敏感な状態に戻そうとする
“恒常性(ホメオスタシス)”がある。

ここは、ちょっと丁寧に整理しておきたい。

ポイントは、

「効きやすさ(感度)」と
「ありがたさ(快の強さ)」

は別物だ、ということ。

お酒で例えると分かりやすい。

刺激を減らすと、まず「効きやすく」なる
しばらくお酒を控えると、
前より少ない量で酔う
すぐ顔が赤くなる
体が反応しやすくなる
(私はハイボール5杯で二日酔いになった)

これは、
「刺激に対する感度が元に戻ってきた」
という、回復のサイン。

ここまでは、いわゆる“元に戻る”現象。

でも、「ありがたさ」は前ほどではなくなる

同時に、たんぱく質生活と睡眠で、
朝は軽い
体はよく動く
気分も安定している
という「ふだんの状態」が、前より良くなる。

この“ふだんの心地よさ”が上がると、
そこにお酒や糖を入れても、

「前ほどのありがたさ(=快の強さ)」
を感じなくなってくる。

むしろ、
頭が重くなる
だるくなる
睡眠が浅くなる
二日酔いになる

など、マイナスの方が気になるようになる。

つまり、
刺激に対する感度は戻る(少量で効くようになる)けれど
刺激の快そのものは弱く感じる(ありがたさが下がる)

という二段階の変化が起きている。

だから、
「刺激の快を減らすと、依存の“魔力”は確実に弱くなる」

これがまさに
報酬系が弱まっていく仕組みだ。

静かな快が強くなる理由


統制系の快(セロトニン)は
繰り返しの体験で強化される。

飲まない朝の軽さ
血糖値が安定した時の静寂
夜中に目が覚めない睡眠
体がスッと動く感覚(気力の充実)
小腹が減らない平穏

こうした“静かな快”を繰り返すと、
脳はそれを

「これが本当の快だ」と学習する。

つまり、

静かな快が、
刺激の快に勝ち始める。

これが50日目の核心だ。

快の書き換えは、“脳内の王政復古”である


人間が“動物から人間へ進化した瞬間”とは、
今日の欲(報酬)だけでなく、
明日の欲(未来の快)を選べるようになった時だ。

しかし現代人の多くは、
いま目の前の快を求める 大衆=報酬系 に脳が支配され、
天皇=統制系は“飾り”のように弱体化している。

これが、
報酬系が脳内を牛耳るクーデター状態。

だが、たんぱく質生活と報酬リセットが進むと、
状況は変わる。

報酬系(大衆・今すぐの快)
統制系(天皇・未来の快=本当の自分)

この二つの勢力バランスが、
ゆっくりと逆転し始めるのが “快の書き換え” である。

これは「民主革命」ではない。

失われていた正統な主権(統制系)=本当の自分が、
 暴走した大衆(報酬系)から政権を取り戻す
 “王政復古”のプロセスである。

脳の中で、
天皇(統制系)=本当の自分が再び中心に返り咲く のだ。

快の書き換えが起きると何が変わるか?


静かな快(統制系)が強くなり、
刺激の快(報酬系)が弱くなると——

夕方の酒の誘惑が弱くなる
糖・麺・白米の“魔力”が薄れる
食後の眠気がなくなる
体の軽さがクセになる
肝臓の休息がそのまま“快”になる

そして何より大きな変化は、
“飲まない快”の方が強くなる

という逆転現象だ。

これは
報酬系(大衆)=「欲に洗脳された自分」の声より、
統制系(天皇)=「本当の自分」の声の方が強くなる瞬間 である。

ここまで来ると、脳は簡単には、元の
その日の目の前の欲を追い求める「衆愚政治(報酬支配)」
には戻らない。

結論:50日目は、“脳の主導権が入れ替わる日”である


報酬系(大衆)が弱まり、
統制系(天皇)が力を取り戻し、
静かな快が優位に立つ。

それはつまり——

今日の欲より、明日の欲が勝ち始める日。

この瞬間、
たんぱく質生活は「努力」ではなく、
“快として選ぶ生活”へと進化する。

50日目は、その最初の “主権回復=快の革命” だ。

明日の予告

51日目(2025/11/20)
「リバウンドの構造」
── 再発とは敗北ではなく“旧回路の残像”である。

大好きな炭水化物よ、さようなら。

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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