血糖が全ての始まりだった——中性脂肪・LDL・HDL・尿酸・動脈硬化まで“一本の線”でつながる話/代謝・生活(実践編)64日目(2025/12/3)
「痩せていても糖尿病になる。糖尿病になると痩せる。」
今日は実家に来てます。
父がだいぶ母に対して怒りっぽくなっている。
高齢だし、身体も不自由だし、いろいろと思い通りにならないので
仕方ないとは思う。が、そうはなりたくないし、
自分もそうなるかもしれないので、今から対策をしておこう。
引き続き、お鍋生活が続いている。
主食(白米など)を食べなくても、満腹になる、その後も腹は減らない。
代謝が切り替わったのだろう。
血液検査などで、何かの数値の変化で代謝の切り替わりは分かるのか?
今度、主治医に聞いてみよう。
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痩せている人が糖尿病になる理由
痩せている人は糖尿病にならない――
そう思っている人は多い。
でも実際は、痩せている人も、糖尿病になる。
糖を処理するのは、肝臓・筋肉・脂肪。
この3つが糖の「倉庫であり消費場」だ。
痩せている人は、筋肉も脂肪も少ない。
つまり、倉庫・消費場の容量が小さい。
食べるたびに糖があふれ、血液中に滞留する。
エンジン(筋肉)は小さく、
ガソリン(糖)は行き場を失い、
結果、血糖値が上がる。
つまり――
痩せている=糖をためる場所がない体。
糖尿病になると痩せる理由
そして、糖尿病が進行すると、今までは太っていたのが、
今度は逆に「体が痩せていく」。
理由は、糖が細胞に入れなくなるからだ。
インスリンが出ても機能しない(インスリン抵抗性)ため、
糖を筋肉などに取り込んで、燃料として使えず、
体は仕方なく筋肉や脂肪を分解して代わりのエネルギーを作り始める。
血糖値は高いのに使えない!
つまり、
「外には糖が余っているのに、体の中はエネルギー飢餓」
この矛盾が、糖尿病特有の“急激な痩せ方”を生む。
細胞に糖を取り込めない→血糖値が高くなる→体は“飢餓モード”に入る。
だから、筋肉も脂肪もどんどん削られていく。
これは見た目の問題ではなく、
細胞レベルの崩壊だ。
つまり――
「痩せていて糖尿病になる人」と
「糖尿病で痩せていく人」は、
どちらも“糖が使えない”構造の中にいる。
違うのは、“入り口”か“出口”かだけ。
筋肉を守る!=燃やせる身体
筋肉は、糖の最大の受け皿。
筋肉が減れば、糖は行き場を失う。
筋肉を増やせば、糖は安全に燃える。
だから、糖尿病対策は
“筋肉を守ること”から始まる。
糖を抑えることはもちろん大事だ。
でも同時に、糖を**「燃やせる身体」**を取り戻すこと。
それが、痩せ型にも共通する真の対策だと思う。
次回は、「遺伝はどこまで関係している?」を扱おう。
筋肉量や体質も、遺伝的な影響を受けている。
でも、**遺伝は運命ではなく“傾向”**だ。
ここを正しく理解すると、希望が見えてくる。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



