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嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」39日目(2025/11/8)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:糖尿病対策/代謝再生プログラム

「眠らない脳が、血糖を壊す」


昨夜はよく眠れた。朝スッキリ。
昨日の晩飯も炭水化物を抜いたし、軽くしたので、内臓も休めただろう。
もちろん、お酒も飲んでない。
なので、身体も心も軽い。
(心配事がなくなったのではなく、心配事へ取り組む意欲が湧いた)
今日の朝飯も鍋。
主食のご飯はまだ食べないが、ちょっとの量で満腹になる。不思議だ。

とにかく、このたんぱく質生活は、とても気持ち良いので続けられる。
以前の私や多くの人にとっては苦行に見えると思うが、
逆に、今の私から見ると、炭水化物やお酒にまみれた生活の方が恐ろしい。
ただ、この生活をやる前の人に、
「やるべき」と言っても「絶対ムリ!」と言われるに決まっているので、
ちょっと工夫が必要だと昨日気づいた。

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満腹ホルモンと空腹ホルモン


夜、身体が休んでいても、
脳は実は眠っていない。

脳は昼間の情報を整理し、
体内を修復し、ホルモンのスイッチを切り替えている。

そのとき、静かに働いているのが――
レプチン(満腹ホルモン)
グレリン(空腹ホルモン)

夜:レプチンが主役の時間


夜になると、脂肪細胞からレプチンが分泌され、
脳に「もう満腹だよ」と伝える。

食欲が落ち着き、
身体は“摂取”から“修復”へとモードを変える。

つまり、睡眠中は「食べる」時間ではなく、
「直す」時間なのだ。

夜:レプチンが主役の時間


夜明け前になると、今度は胃からグレリンが増えてくる。
「お腹が空いたよ」と脳に信号を送り、
朝の食欲スイッチを押す。

この自然な切り替えこそ、
体内時計と連動した食欲のリズムだ。

しかし、睡眠不足になると


このリズムが壊れる。

本来、夜に上がるはずのレプチンが出ず、
グレリンが夜のうちから高いままになる。

眠れない夜ほど「何か食べたい」と思うのは、
意志が弱いからではなく、
ホルモンのスイッチが壊れているから。

そして、そのまま朝を迎えると――
本来は落ち着いているはずの時間にも、
グレリンが高止まりしている。

結果、
「朝から異常にお腹が空く」
「甘い物がどうしても欲しくなる」
という状態になる。

要するに

レプチン:夜に増え、「もう満腹だよ」と伝える。
グレリン:朝に増え、「お腹が空いたよ」と伝える。

睡眠不足になると、この切り替えが乱れ、
夜も朝もグレリンが高いまま。

だから、眠らない脳は、食欲のブレーキが壊れた脳。
(よく、深夜にカップヌードルなどを爆食する動画があるが、きっとこれだ)

よく眠ることは、
「我慢する」ことよりも強力なダイエット。
そして、代謝のリズムを取り戻すための、
最も自然で確実な方法だ。

大好きな炭水化物よ、さようなら。

次回(40日目)
「糖が多すぎるのに使えない身体」
── 代謝の渋滞、その本当の意味とは?

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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