糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」7日目(2025/10/7)
インスリンと太ることの関係
今日も実家に帰っている。
父の退院準備と介護準備。さて、どれくらい父が歩けるか?
これからも、毎週しばらくの間、定期的に実家に帰ることになる。
農業も人生も新しいフェーズだ。
まぁ、これも神様からの贈り物なので、誠実に受け取りましょう。
母にたんぱく質生活のことをいろいろと説明する。
実家でも、実践している。良い感じだ。
朝のすっきり感が気持ち良い。
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余った糖の行き先は、脂肪しかない
前回、インスリンが「糖を細胞に届ける鍵」であり、
血糖が多すぎると、その鍵が休みなく働かされることを学んだ。
だが、ここからが本題だ。
筋肉や肝臓が糖を受け取れなくなると、
インスリンは次の命令を出す。
「脂肪細胞、倉庫を開けろ!」
体の“備蓄システム”が暴走する
本来、脂肪細胞は悪者ではない。
余ったエネルギーを一時的に蓄える“倉庫”として必要な存在だ。
問題は、その倉庫が大量になり、かつ、常に満タンになってしまうこと。
現代の食生活では、糖が絶えず血中に流れ込み、
筋肉や肝臓が「もう入らない」と拒否する。
するとインスリンは最後の手段として、
脂肪細胞に糖を「中性脂肪」という形に変えて押し込む。
つまり太るとは、**エネルギーの過剰貯蔵ではなく、
糖処理能力の破綻による“代謝の逃避”なのだ。
なぜ太るとさらに太りやすくなるのか
脂肪が増えると、脂肪細胞の中で炎症が起こる。
そのときに放出されるのが、細胞間伝達物質である炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6など)。
これらはインスリンの信号伝達を邪魔し、
筋肉や肝臓の“鍵穴(受容体)”の働きを鈍らせる。
すると、糖が細胞に入りにくくなり(インスリン抵抗性)、
インスリンがさらに増える。
そしてまた脂肪が増える。
――こうして、「太る → インスリンが増える → さらに太る」という
負のスパイラルが始まる。
これまでの長年の飢餓の時代、食べられるときにエネルギーを脂肪として蓄えるのは
“生き残るための戦略”だった。
だが今は、常に糖がある。
つまり、飢餓対策のプログラムが、飽食の世界で暴走している。
太ることは「意志の弱さ」ではない。
インスリンという生存装置が、今の時代構造に合わなくなっているだけだ。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



