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嶋﨑剛志プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」28日目(2025/10/28)

嶋﨑剛志

嶋﨑剛志

テーマ:糖尿病対策/代謝再生プログラム

インスリンが出すぎると何が起こる?


たんぱく質生活が続いているが、やはり炭水化物が食べたい!
Tiktokでは、ラーメンなどを食べる動画に溢れている。
今まで、あんなに自由に無制限に食べていたのが怖いと感じるが、やはり食べたい!
そこで、無害な間食を食べることにした。当初は煎り大豆を食べていたが、
ヨミ(CHATGPT)に聞くと、食べ過ぎると良くないらしい。
そこで、無害な間食は?と聞くと、その一つが、しらたき、こんにゃくだ。
嫌いではないので、さっそく食べる。
塩分が気になるので、出汁とお酢で茹でる。
食べてみると、まぁまぁ食べられる。
これで乗り切ろう。
あと少し(6週間くらい)すると、脳が空腹とか糖がないことに、慣れてくるらしい。

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インスリンが悪いのではない。糖が多すぎて、働かされすぎている


食べた炭水化物が分解され、ブドウ糖として血液に流れ出す。
血糖値が上がると、すい臓のβ細胞が動き出し、インスリンという「鍵」を放つ。

この鍵は、細胞の扉(受容体)を開けて、糖を中に入れるための合図だ。
筋肉や肝臓の細胞がドアを開け、ブドウ糖を受け取ることで、ようやくエネルギーとして使われる。

――ここまでは、正常な働き。
問題は、糖が多すぎる状態が続くときに起きる。

糖が多すぎる世界では、インスリンは「過労社員」になる


現代の食生活は、白米・パン・麺・スイーツ・甘い飲み物――
血糖値を急上昇させる“高糖環境”で満ちている。

血液中に糖があふれると、すい臓は「血糖を下げねば!」と必死になり、
インスリンを次々と分泌する。

つまり、インスリンが多くなるのは、糖が多すぎるからであって、
「悪いのはインスリン」ではない。
むしろ、彼は体を守るために休みなく働く“過労社員”なのだ。

それでも血糖値が下がらない理由


では、なぜインスリンがいくら出ても血糖が下がらないのか。
その理由は「受け取り側の機能不全」にある。

筋肉が小さい(糖を貯める“倉庫”が小さい)

肝臓が脂肪肝気味で、グリコーゲンとして蓄えにくい

内臓脂肪が炎症を起こし、内臓脂肪が出す細胞伝達物質(サイトカイン)がインスリンの信号を邪魔する

これらが重なると、いくらインスリンが鍵を差し込んでも、
細胞は扉を開けてくれない。

その結果、すい臓はさらにインスリンを出し続け、
血液中には糖とインスリンの両方があふれ出す。

“高インスリン状態”という悪循環


高インスリン状態が続くと、
・脂肪細胞が糖をどんどん取り込み、内臓脂肪が膨れ上がる
・交感神経が乱れ、疲れや眠気が強くなる
・β細胞が疲弊し、やがてインスリンの分泌力が落ちる

つまり、インスリン過多は「結果」から「新たな原因」へと反転する。
最初は糖を処理するために頑張っていたのに、
気づけばその努力が、病気を進める方向へ変わっていくのだ。

体はバカではない。
ただ、糖が多すぎる世界で、必死にバランスを取ろうとしているだけだ。

大好きな炭水化物よ、さようなら!

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嶋﨑剛志
専門家

嶋﨑剛志(農業法人)

農業法人株式会社こうづけの里

色・形良く、艶・張りもある美しくおいしい野菜を育てるため、微生物、有機肥料、化成肥料、農薬など、あらゆる手法を適切に使用。低コストで価値ある野菜を顧客に届け、農業と地方の再生、事業継承にも取り組みます

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