糖尿病予備軍の私が始めた「たんぱく質生活」23日目(2025/10/23)
なぜ“高血糖よりスパイク”が危ないのか?
牛丼食べたい!!!
B級グルメ食べたい!!!
冷たい雨が降ってます。10月ももうすぐ終わり。
そろそろ、今年も終わりが見えてきました。
とても速い。光陰矢の如し。
特にこれから冬になると日が短いので、実感できますよね。
今年の残りは67日です。
ちなみに87歳まで健康寿命があるとして、
57歳の私に残された健康寿命は10930日です。
30年よりも10930日の方が、1日の大切さを実感できます。
枝豆や大根を作れるのも多くて残り30回。桜の花見も30シーズン。
悔いを残さない人生にしていきましょう。
本当の敵は活性酸素
糖尿病というと、「血糖値が高い状態が続くのが悪い」と思う人が多い。
でも、実はもっと危険なのは、“一時的にドンと上がる”血糖値スパイクだ。
食後に血糖値が急上昇して、その後インスリンが大量に出て急降下する。
この“乱高下”こそが、血管を最も傷つける。
なぜ危険なのか。
その理由は、**活性酸素(かっせいさんそ)**にある。
活性酸素とは、体の中で酸素がエネルギーに変わる過程で自然に生まれる“副産物”。
少量ならば免疫などに役立つが、増えすぎると細胞を酸化させ、サビのように傷つけてしまう。
つまり、体の内側でゆっくり錆びていく現象だ。
問題は、血糖値が急上昇したときに、この活性酸素がドッと発生すること。
糖が血管の内壁にぶつかり、細胞の中でエネルギーが過剰に燃えると、
その燃えカスとして活性酸素が大量に出る。
結果、血管の内側(内皮細胞)が酸化ダメージを受け、
「炎症」と「微細な傷」が無数にできる。
体はその傷を修復しようとして、脂質を貼りつける。
それがやがて動脈硬化――つまり血管の老化になる。
だから、血糖値スパイクとは、
単なる数字の上下ではなく、酸化の爆発なのだ。
ゆるやかに高い血糖は「じわじわ焦げる」。
スパイクは「一気に焦げる」。
焦げ跡(酸化ダメージ)は元には戻らない。
しかも、食後のスパイクは自覚症状がない。
だからこそ「沈黙の爆弾」と呼ばれる。
恐ろしいスパイク連鎖
もうひとつ怖いのは、スパイクの“連鎖反応”だ。
急激な血糖上昇 → 活性酸素の発生 → 血管損傷 → インスリン過剰 → 反動で低血糖 → 脳が糖を要求 → 甘いものが欲しくなる。
これが、スパイクを繰り返す「糖の依存ループ」だ。
そして、そのたびに活性酸素は再び発生し、体を少しずつ錆びつかせていく。
実際、同じHbA1cでも、
血糖値の変動(スパイク)が大きい人の方が、動脈硬化や合併症のリスクが高い。
これは世界中の研究で確認されている事実だ。
だから、糖尿病予備軍が本当に気をつけるべきは、
「平均」ではなく「瞬間」だ。
血糖値を下げるより、血糖値を安定させることが最重要になる。
スパイクを防ぐには、基本を守ればいい。
炭水化物の量を減らす
食べる順番を変える(野菜 → たんぱく質 → 炭水化物)
よく噛む・ゆっくり食べる
食後に10分歩く
たったこれだけでも、血糖の波を穏やかにできる。
「波が小さい=活性酸素が少ない」――それが健康寿命を延ばす最大のコツだ。
血糖値スパイクは、静かに血管を焦がす“体内のサビ”。
見えないけれど、確実に進行する。
でも、その仕組みを理解し、日々の食べ方と動き方を変えれば、確実に止められる。
大好きな炭水化物よ、さようなら!



