ハチミツはニセ物が3番目に多い食品なので要注意!安物は真贋・品質・衛生上の問題あり
もしあなたの血圧が、診察室血圧で収縮期が140[mmHg]を超えるか、または拡張期が90[mmHg]を超えた場合は高血圧と診断されます。
また、あなたの血圧が、家庭血圧で収縮期が135[mmHg]を超えるか、または拡張期が85[mmHg]を超えた場合にも高血圧と診断されます。
高血圧者の人数は推計で4,300万人、現在治療中の患者数は約1,600万人もいるので、日本の人口約1億2156万人の約40%が高血圧者となります。
今回、世界中の論文の中から、高血圧に関するシステマティックレビュー&メタ分析を用いて総合的に評価した収縮時血圧(SBP)と拡張期血圧(DBP)の和(TBP=SBP+DBP)において、その減少度合い(効果)が大きかった食材のベスト3を選び出しました。
もし、あなたの血圧がやや高めでしたら、以下に示すTBP(SBP+DBP)の減少に効果的な食材ベスト3を参考にしてください。
第1位:「にんにく」による平均減少値-13.80[mmHg]
【出典:Exp Ther Med, 2020, 19(2), 1472-1478】
第2位:「スピルリナ」による平均減少値-11.61[mmHg]
【出典:Nutrients, 2021, 13(9), 12pages】
第3位:「ザクロ」による平均減少値-11.10[mmHg]
【出典:Phytother Res, 2024, 38(5), 2234-2248】
そして、第4位が「ハイビスカス」で-11.02[mmHg]、第5位が「シナモン」で-10.16[mmHg]、第6位が「生姜」で-8.48[mmHg]です。
なお、リコピンや大豆イソフラボンも降圧効果が高いので、リコピンを多く含むトマト(特にミニトマト・ケチャップ)、スイカ、ピンクグレープフルーツなどや、大豆イソフラボンを多く含む味噌、豆腐、納豆、豆乳などもおすすめです。
ちなみに、減塩の効果は-8.21[mmHg]、有酸素運動の効果は-8.40[mmHg]ですので、上記の6食材よりも降圧効果は低いのですが、減塩や有酸素運動も健康の保持・増進に重要ですので、できる限り行うようにしてください。
以上のように、にんにくや黒にんにくは高めの血圧を下げる効果に最も優れていますが、それはにんにくに多く含まれるアリシンやスルフィド類と(熟成)黒にんにくに多く含まれるS-アリルシステイン(SAC)やL-アルギニンといった生理活性成分によるものです。
にんにくや黒にんにくの降圧のメカニズムは図に示すように、これらの生理活性成分が多方面から血管収縮を弱めるとともに、血管拡張を増強するように働きかけて、高くなってしまった血圧を下げてくれるのです。
なお、毎日手軽に摂れるカプセル入りの「白にんにく&黒にんにく」や粒状の「スピルリナ」などは、食品医学研究所の直売店『エビデンスショップ』などでも販売していますのでご利用ください。