最新情報!新型コロナ感染症が予防できるスパイス=ブラッククミン(ニゲラサティバ)とは?
花粉症はスギやヒノキなど春に飛び散る花粉が原因で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみや充血などの症状が生じる季節性のアレルギー性鼻炎です。
一方、ダニ、カビ、ハウスダスト、ペットによるものは通年性アレルギー性鼻炎に分類されます。
ウェザーニュースアプリのユーザーに「あなたは花粉症ですか?」と質問し、「花粉症です」「花粉症ではありません」の二者択一で回答してもらったところ、「花粉症です」と回答した方は55%で2人に1人以上が花粉症であることが分かりました。
ちなみに、花粉症の人が多いモースト3の都府県は、[1]山梨(63.1%)、[2]埼玉(62.0%)、[3]静岡(62.5%)であり、東京は59.5%、大阪は53.9%でした。
以前、花粉症を含むアレルギー性鼻炎の予防ないし症状緩和効果について、「生姜」をおすすめ食材として提案させていただきましたが、今回、「スピルリナ」を追加させていただきたいと思います。
イランのマシュハド医科大学による臨床比較試験(Acta Otorhinolaryngol Ital, 2020, 40(3), 224-229)で、アレルギー性鼻炎患者53名を対象に、スピルリナを一日あたり2g摂取するスピルリナ群と抗ヒスタミン薬のセチリジンを一日あたり10mg服用する対照群にそれぞれ2ヶ月間摂ってもらったところ、グラフに示すように、くしゃみ以外の鼻のかゆみ、鼻漏、嗅覚低下はスピルリナ群のほうがセチリジン群よりもスコアが有意に低下(改善)し、また睡眠、仕事および社会活動への支障もスピルリナ群のほうがセチリジン群よりも有意に軽減(改善)しました。
スピルリナによってこれらが改善した理由は、炎症抑制性サイトカインのIL-10の分泌が有意に増え、炎症誘導性サイトカインのIL-1やIL-4の分泌が有意に抑えられ、2型ヘルパーT(Th2)細胞の分化・成熟が抑えられて症状を引き起こす免疫グロブリンE(IgE)の産生が抑制されたためと考えられます。
このように、スピルリナは花粉症を含むアレルギー性鼻炎の主な症状や生活の質をセチリジンよりも効果的に改善することが分かりました。
スピルリナを一日あたり2g摂取、すなわち一般的な粒状のスピルリナは200mgなので10粒をできるだけ発症前から摂り始めれば眠気などの副作用に悩まされることなく、花粉症の症状を半分程度緩和する効果が期待できると思います。
花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状緩和に効果的な「生姜」に加えて、「スピルリナ」を同時に摂るとより一層の効果が期待できます。