がんになりやすくする食材となりにくくする食材、がん患者さんの治療効果を高めつつ副作用を抑える食材
わが国の新型コロナ感染症(COVID-19)による死者数は、2020年は3,466人、高病原性のデルタ株が猛威を振るった2021年は16,766人、高感染性のオミクロン株が流行した2022年は47,638人、そして2023年は38,080人(概数)でした。
今年(2024年)は従来型よりも免疫逃避能力が高く、感染力がやや強いKP.3株が流行の兆しです。
最近、COVID-19の予防に効果が期待できる奇跡のスパイス”ブラッククミン(学名:ニゲラサティバ)”がにわかに脚光を浴びてきました。
ブラッククミンの黒い種は地中海東部~南西アジア~インドあたりでは昔から伝承医学で用いられてきたポピュラーなスパイスです。
食品医学研究所では5年ほど前から、ブラッククミンの栽培を行っており、この主要な生理活性成分”チモキノン(Thymoquinone)”を5~8%含んだサプリ『チモキノンTQ5+』の販売も始めました。
ブラッククミンによるCOVID-19の予防効果を明らかにしたのは、パキスタンで実施された臨床比較試験(Pakistan J Med Health Sci, 2021, 15(1), 384-387)です。
その概要は、パキスタンのキルクーク・リハビリテーションセンターでは参加者376人をブラッククミンの黒い種子を一日あたり40mg/kg(体重)摂取するNS群と、摂取しない対照のCON群に分けて、その後の感染率を比較しました。
その結果、NS群の感染率は36.2%であったのに対し、CON群では95.7%であり、NS群の感染率が有意に低いことが分かりました。
このように、ブラッククミンの黒い種子を適量摂取することによって、COVID-19への感染がかなり予防できることが判明しました。
なお、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)への感染を防ぐブラッククミンの防御システムはチモキノンがウイルスのスパイク(S)タンパク質と受容体タンパク(ACE2受容体)との結合を阻害し、人の宿主細胞である気道細胞へのウイルスの付着・侵入を阻止するからです。