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2025年度新入社員、新入学生へ送る「努力の方法」:今話題のアンドリュー・ヒューバーマン博士とデビッド・ゴギンズの対談より | アックスラーニング

岩崎重国

岩崎重国

テーマ:人事;新入社員;人材育成;新卒採用

本日は、2025年4月に入社した新入社員や新たなスタートを切った学生や社会人に「努力」について、普段とはだいぶ違う角度からお話しします。本日の主人公は、元海軍特殊部隊SEALのデビッド・ゴギンズとスタンフォード大学の神経科学者アンドリュー・ヒューバーマン博士です。このお二人が極限までの努力を可能にするマインドセットとその科学的根拠について掘り下げている動画をまとめてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=SY6uqnVrOGw

ゴギンズは多くの人が成長できない根本的な理由を「怠けている」ことと断言し、自己制限を打破するための具体的方法を提示。一方、ヒューバーマン博士はこのような強靭なマインドを神経科学的観点から分析し、誰でも実践可能な「努力する脳」の作り方を解説しています。では、お話を進めましょう。

1.ゴギンズのマインドセットと自己成長哲学

成長できない真の理由
・努力不足と現実逃避: 多くの人が成長できないのは単純に努力不足であり、やるべきことから逃避しているため
・挑戦の欠如: 9割の人が自分の限界を試そうとせず、環境や才能のせいにしている
・本質的な成長要素: 無知、抵抗、苦しみこそが真の成長への鍵

内面との対峙の重要性
・現実逃避の習慣: 本当の自分を知ることを恐れ、スマホやSNS、動画視聴などで現実から逃げる
・本当の敵は自分自身: 「お前の敵は外にはない。環境でも社会でも他人でもない。お前自身だ」
・内なる声の対話: 静かな場所で自分自身と向き合い、内面を直視することが変化の第一歩

2.困難を乗り越えるためのゴギンズのアドバイス

もう一つの声を育てる
・多くの人は「自分はダメだ」という否定的な声しか持っていない
・成功する人は「それでいいのか?」と問いかける建設的な声も育てる
・成長を促す声に従うことで粘り強さが身につく

暇にならない
・何かに没頭していれば、他人批判や現実逃避をする時間がなくなる
・自分を変える勇気がない人ほど他人を批判する時間がある
・常に何かに打ち込み続けることで困難を乗り越える力が生まれる

3.ヒューバーマン博士による「努力する脳」の科学的アプローチ

ヒューバーマン博士は、ゴギンズのような圧倒的な努力量を支える脳の特性は先天的なものではなく、後天的に訓練可能であると説明しています。神経科学の観点から、誰でも実践できる3つの重要なポイントを提示しました:

1. 不快感を少し感じる活動に取り組む
・不快なことに挑戦すると脳が成長し、特に意思力を司る部位が発達する
・継続することで目標に向かって粘り強くなる能力が向上する
・楽なことばかりを選ぶとこの部位は小さくなっていく
・面倒に感じることこそ成長の機会と捉えるべき

2. 痛みからもドーパミンを引き出す方法
・脳は痛みや不快感を感じる中でもドーパミンを分泌できる
・「この努力が次の成功につながっている」と思い込むことで、脳がドーパミンを放出する
・一度成功体験を積むと、この思い込みと報酬回路の連携が強化される
・困難を「成長の機会」と捉えるフレームワークを作る

3. 行動が先、報酬は後という原則
・脳は行動した後に報酬(脳内物質)を分泌する仕組み
・行動の前にモチベーションを期待するのではなく、まず行動を起こすことが重要
・小さなステップから始め、ハードルを下げることでモチベーションが生まれる

4.「小さく始める」というゴギンズの原則を実践する

ゴギンズからのメッセージ「自分の可能性を狭めるな」
ゴギンズは対談の中で、私たちに向けて強力なメッセージを残しています。

・潜在能力の活用: 「人間は自分が持つポテンシャルのほんの一部(約40%)しか使っていない」
・自己制限の打破: 「自分には才能がない」「時間がない」といった言い訳で可能性を狭めるべきではない
・困難な道の選択: 「人生には決断の瞬間が訪れる。左は楽な道、右は困難な道だ。大抵の人が左を取るが、右へ行くとより良い人生がある」
・内面探求の旅: 「最高の自分を見つけるためには、本を読んだり俺の話を聞いても見つかるわけじゃない。自分の内面と向き合うしかない」
・苦しみと成長: 「成長には苦しみは避けては通れない。これが自分の可能性を全て引き出す唯一の方法だ」

まとめ
デビッド・ゴギンズとアンドリュー・ヒューバーマン博士の対談から、自己成長と強靭なマインドセットの構築には2つの重要な側面があることが明らかになりました:

❶内面的アプローチ: 自己制限を打破し、本当の自分と向き合い、継続的な自己対話を行うこと
❷神経科学的アプローチ: 脳の仕組みを理解し、不快感に戦略的に挑戦することで「努力する脳」を訓練すること

これらの知見を実践することで、誰でもゴギンズのような高い努力量と精神力を身につけることが可能です。自分の可能性を信じ、限界を超える努力を続けることで、これまでにない自己成長と成功を実現できるでしょう。努力する脳を作り上げるプロセスは決して容易ではありませんが、ヒューバーマン博士の神経科学的アプローチに従うことで、その道筋は明確になります。

「自分の可能性を全て引き出す努力をした時、その先に待っているのはこれまでとは別次元の世界です。ただその世界を選択するかどうかはあなたが決めることです。」

なお、デビッド・ゴギンズとアンドリュー・ヒューバーマン博士の動画(YouTube)は沢山あります。興味を持った方は是非視聴してみてください!

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岩崎重国
専門家

岩崎重国(CSコンサルタント)

アックスラーニング株式会社

都内および主要都市の上場企業、外資系企業等から組織開発、CS戦略コンサル、カスハラ対策、サービス調査等の依頼を長年、受けている。この業務経験・実績から、№1を目指す企業の社員研修、組織開発を支援する。

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