感情×対話×インプロで、人と組織が動き出す

研修担当者の皆さま、こんにちは。
今日もアンケートとにらめっこしていませんか。
「満足度は高い。でも、あの人の態度は変わっていない気がする」
そんなモヤモヤを感じたことはないでしょうか。
研修を企画しても、一部の参加者が乗り気でないまま終わる。
アンケートは無難にまとまっている。
けれど、現場での行動はなかなか変わらない。
実は、こうした場面は珍しいことではありません。
よくあるのは、なんとか参加してもらおうと、説得する、声をかける、盛り上げるという方法です。
でも、人は「変えられようとしている」と感じると、かえって心を閉じてしまいます。
押せば押すほど、ドアは内側から閉じてしまうのです。
乗り気でない人を、無理に動かさなくていい
ここで、研修担当者の皆さまにお伝えしたいことがあります。
乗り気でない社員がいるのは、必ずしも研修の組み立てが悪いからではありません。
その人が、たまたま今、「動きたくない状態」にあるだけかもしれません。
だから、講師が無理に動かそうとしなくていい。
私が研修で大切にしているのは、まず**「人を変える」のではなく、「その人が動き出せる場をつくる」こと**です。
私が研修で大切にしている6つのこと
① 事前に知っておく
「今回、あまり乗り気ではない方がいる」
そんな情報があれば、私は事前に把握しておきます。
知っているだけで、講師の心の準備が変わります。
② 最初に、その人の状態を見る
始まってすぐに、参加者の表情や姿勢、声の大きさ、周囲との関わり方を見ます。
名簿を見るより、その人を見る。
研修は、そこから始まります。
③ 言いにくいことにも、必要なら触れる
場合によっては、オリエンテーションで、
「もしかしたら、今日は自分の意思ではなく参加されている方もいらっしゃるかもしれませんね」
と、あえて口にすることもあります。
「自分の気持ちを分かってもらえている」
それだけで、人の防御は少し緩みます。
④ 研修の意味を、自分ごとにしていく
「会社から言われたから参加する」
そこから、
「これって、自分にとって何の意味があるんだろう?」
へ。
知識を得るだけではなく、自分自身を知る。
自分を知ることで、人との関わり方が変わる。
そんなふうに、研修の意味を参加者自身に見つけてもらいます。
⑤ 必要なときだけ介入する
グループワークに支障が出て、周りの参加者が困っているなら関わります。
でも、本人が乗り気でないだけなら、すぐに変えようとはしません。
「困っている人がいるか」
そこを一つの基準にします。
⑥ 反応に一喜一憂しない
声をかけても反応がない。
ワークに参加してくれない。
そんなときも、こちらが焦らない。
反応があっても、なくても、フラットに関わる。
この「待てること」も、講師にとって大切な力だと思っています。
すると、最後に人は動き出す
以前、研修の中で、最初からあまり乗り気ではない参加者がいました。
表情や態度からも、その気持ちは伝わってきます。
でも、私はその人を「やる気のない人」と決めつけませんでした。
無理に盛り上げることもしない。
必要なときには声をかける。
そして、その人が自分のタイミングで場に入ってくるのを待つ。
研修が終わる頃、その方から、
「参加して良かった」
という言葉をいただきました。
私は、この瞬間に研修の価値を感じます。
満足度5段階の「5」も、もちろん嬉しい。
でも、人の心が少し動き、
「来てよかった」
「やってみようかな」
「自分も変われるかもしれない」
そんな気持ちが生まれること。
それこそが、研修のその先につながるのではないでしょうか。
私は「研修をする人」ではなく、「人が動き出す場」をつくりたい
私が大切にしているのは、知識を一方的に伝える研修ではありません。
感情 × 対話 × 表現。
そして、必要に応じて応用インプロを取り入れながら、参加者自身が気づき、考え、話し、動いてみる。
「研修だから仕方なく参加する場」から、
「ちょっと面白そう」
「自分もやってみよう」
「思っていた自分と違うかもしれない」
そんな場へ変えていきます。
新入社員研修、リーダー・管理職研修、コミュニケーション研修、キャリア研修、感情や対話をテーマにした研修など、
「知識を学ぶだけでなく、実際の行動につなげたい」
という研修担当者の皆さまに、ぜひ一度ご相談いただきたいと思っています。
参加者の中に「あの人、どうしよう」と思う人がいても大丈夫。
その人を変えるのではなく、
その人も参加できる場を一緒につくっていきましょう。
「参加して良かった」
最後にそんな言葉が生まれる研修を、私はつくっています。


