「部下に何を言っても伝わらない」
「会議で意見が出てこない」
「チーム内のコミュニケーションがうまくいかない」
企業の人材育成や組織づくりに関わる中で、私はこうした声を数多く耳にしてきました。
研修では、コミュニケーションの技法やリーダーシップの知識を学ぶことも大切です。しかし、知識を得ただけでは、人や組織はなかなか変わりません。
なぜなら、人は「正しいこと」だけでは動かないからです。
そこには、一人ひとりの感情があり、価値観があり、「本当はこうしたい」という思いがあります。
だから私は、人と組織の変化を考えるとき、**「感情」「対話」「インプロ」**の3つを大切にしています。
感情に気づくと、自分との関係が変わる
仕事の中で私たちは、「こうするべき」「こうしなければならない」と考えることが多くあります。
けれど、その奥には、
「失敗したくない」
「嫌われたくない」
「自分の意見を否定されたくない」
「期待に応えなければならない」
といった感情が隠れていることがあります。
自分の感情に気づかないままでは、本当に望んでいることも見えにくくなります。
まず自分の感情に気づき、「私は今、何を感じているのだろう」と立ち止まる。
それだけでも、自分自身との関係が変わり始めます。
自分の感情を受け止められるようになると、相手の感情にも目を向けられるようになります。
私はこれを、**「感情を土台にした人材育成」
**として大切にしています。
対話が変わると、人との関係が変わる
組織の中で起きている問題の多くは、「話していない」ことよりも、「本音を話せていない」ことから生まれています。
上司は「何度言っても伝わらない」と感じ、部下は「何を言っても否定される」と感じている。
お互いに悪気はないのに、少しずつ距離が生まれていく。
そんなときに必要なのは、一方的に伝えるコミュニケーションではなく、互いの違いを知り、受け止める対話です。
対話とは、相手を説得することでも、正解を出すことでもありません。
「あなたはどう感じている?」
「私はこう感じている」
「そういう見方もあるんだね」
そんなやりとりの中から、お互いの理解が深まり、新しい関係性が生まれていきます。
インプロが、人と組織の「一歩」を引き出す
そして、私が研修で大切にしているのが応用インプロ
です。
インプロとは、台本のない即興表現のこと。
その場で起きたことを受け止め、相手の言葉や行動に反応しながら、一緒に場をつくっていきます。
そこには、「完璧にやらなければならない」という正解がありません。
やってみる。
受け止める。
失敗してもやり直す。
相手のアイデアに乗ってみる。
こうした体験を通して、普段の職場ではなかなか見えない、一人ひとりの考え方や行動の特徴が浮かび上がります。
そして何より、頭で理解するだけではなく、身体で「やってみる」ことで、人は変化への一歩を踏み出しやすくなります。
人が変わると、組織も変わる
私は、組織を変えるのは「制度」や「仕組み」だけではないと思っています。
組織をつくっているのは、一人ひとりの人です。
だからこそ、
自分の感情に気づく。
↓
相手と対話する。
↓
違いを受け入れ、一緒にやってみる。
↓
新しい行動が生まれる。
この小さな変化の積み重ねが、人を変え、チームを変え、やがて組織の文化を変えていくのだと思います。
「人を育てたい」
「管理職のコミュニケーション力を高めたい」
「チームの関係性を良くしたい」
「社員が自分から動く組織にしたい」
そんな課題を感じている企業の皆さまに、私は感情×対話×インプロ
というアプローチをお届けしています。
研修で目指しているのは、知識を増やすことだけではありません。
一人ひとりが自分らしく力を発揮し、互いの違いを認め合いながら、組織全体が一歩ずつ動き出していくこと。
人が育ち、組織が変わる
その変化を、体験を通して一緒につくっていきたいと考えています。
株式会社Release
代表 窪田ゆり


