話し方レッスン〜発表編〜
あがり症の対処法の復習です。
①健康度を上げて身体を支える芯を作る
②身体を下げる(置く)コツを掴む
③緊張を受け入れる
④身体の緊張をほぐす
⑤自分の存在感を高める
⑥緊張をほどく動作を覚える
今回は②身体を下げる(置く)コツを掴む
④身体の緊張をほぐすをご紹介します。
緊張している時は身体も緊張している
緊張していることを「あがっている」と言います。
このような時は心理面だけではなく、物理的に身体も「上がって」います。
先ずは、この身体が「上がって」いる状態を確認しましょう。
緊張時には身体も「力んで固くなる」そして「上がっている」
緊張している人を見て「力が入ってるな」「動きが固いな」と思ったことはありませんか?
これは物理的に身体に力が入っているから、そう見えるのです。
筋肉は力が入ると、縮み・固くなります。
「縮こまり力んで見える」のは物理的にそうなっているのです。
力が入り身体が「固くなる」「硬くなる」「堅くなる」と、
精神は「頑なる」状態となり、
周りが見えなくなることで物事の進行は「難くなる」
という結果に導かれがちです。
①身体が縮まり、硬くなっている部分を確認する
・首の筋が硬くなってないか?
・肩が硬くなってないか?
・腹筋が硬くなってないか?
・動きが硬くなってないか?
縮こまった部分をゆっくりとした動作で伸ばしましょう。
「大」の字をイメージし、身体を「広げる・拡げる」と思い両手・両足を大きく伸ばします。
首・腕・脚を伸ばし拡げる意識で、曲げたり伸ばしたりします。
②身体の上がっている部分を確認してする
・顎が上がっていないか?
・肩が上がっていないか?
・頭と胴体を持ち上げようとする動きはないか?
・呼吸数が普段より上がっていないか?
「身体を置く」動作をしましょう。
「自分の身体を床の上に置く」と意識し、足裏全体を床につけ、そこに体重を預けるようにします。
身体を地面に落とし、しっかりと着けることで、「落ち着き」を取り戻しましょう。
足裏を意識し、顎を引き、腕を肩からぶら下げ、頭と胴体を骨盤に乗せます。
腰に乗った体重(重み)を足裏から地面に逃すイメージも良いでしょう。
身体を落ち着けたら、再び身体が硬くなってないか?確認します。
ピョンピョンと軽くジャンプし、自分の身体のバネを確認します。
「バランスのとれた身体」
「はつらつとした身体」
「弾むような身体」
などとイメージしてみましょう。
後は本番まで「ゆっくり大きく動く」ことを意識します。
このような動作・行動をルーティンとし取り入れているスポーツ選手も多くいます。
しかし、あがり症の方はこれらの動作を「たくさんある。。」「覚えられない。。」と思うようです。
なぜなら「あがり症」の方は、身体を小さく早く縮める動作をとっていることが多く、
日常的に『落ち着ける』動作をしていない為、これらの動作を新しく覚えないと対応できないからです。
あがりやすい心を日常生活で作ってしまっていると知ることも大切です。
ボイストレーニングでは、心肺機能を鍛えるエクササイズで、
緊張時に身体が硬く縮こまらないように動かすことも指導します。
お悩みの方は、ご相談ください。