呼吸のための筋肉
前回のコラムでよく歩くことの重要性をお伝えしました。
よく歩くこと(目安:1日8,000歩)は、健康・音楽要素のどちらにおいてもプラスです。
しかし、レッスンの中で「よく歩く」ことは出来ません。
ですから、自主練の一環として歩くことを推奨しています。
歩くことをボイストレーニングにする
よく歩くことを習慣にすると、歌唱力は格段に向上します。
「よく歩く」この誰が聞いても健康に良さそうで当たり前のことですが、本気になって取り組める方はごく一部です。
しかし、この本気になって取り組んだ方は、確実に上達を実感し「こんな簡単なことだったんだ」と感動します。
具体的に1日8,000歩:1時間20分をどう歩けば良いか?
段階があるのでご紹介します。
①1日8,000歩を習慣にする
先ずは、スマホのヘルス機能などを使い毎日の歩数を計測しましょう。継続して8,000歩を達成すると、体力がつき健康面があらゆる方向で変わります。これは普通のことです。
②有利な姿勢でバランスよく歩くことを心がける
体力がつき、8,000歩継続が無理なく出来る様になったら、いよいよ歌唱力向上に繋げる歩き方をしていきます。身体の使い方・呼吸の仕方をレッスンして、歩き方を変えていきます。継続して8.000歩を、歩き方を変えて歩くと筋肉のつき方が変わります。
③音楽を聴きながらリズムキープして歩く
有利な姿勢でバランスよく、腕の振り方、足の運び方などにリズムをつけて歩きます。楽曲に合わせ、その歩き方をキープするのがよいでしょう。一般的な楽曲が3分〜6分ですから、1セット1曲のリズムトレーニングを毎日の生活に取り入れます。
④リズムに合わせブレストレーニングをする
バランスを取って、リズムキープして歩けるようになったら、歩く時の呼吸を変えます。様々な楽曲に合わせ様々なブレストレーニングをしていきます。
以上のよく歩くメニューをやると、基礎歌唱力が根本から変わり、それにより更なる技術向上に取り組めるようになります。
ボイストレーニングはレッスンに来てやるだけではありません。
日頃の生活を意識変化で、トレーニングに変わるのです。