どのようなボイストレーニングが必要になってきたか?
ドッグブレス
ドッグブレスとは、強めの速い呼吸法のことで、犬が運動後や暑い時に激しく速い呼吸をするのに似ていることからこの名前がついています。小刻みに一定のリズムで「ハッハッハッ」と強く息を出すトレーニングです。
呼吸のために使われる主な筋肉
①横隔膜
②肋間筋
③腹筋
④骨盤底の筋肉
ですが、もっとも重要な呼吸筋は横隔膜です。ドッグブレスはこの横隔膜を効率よく動かすトレーニングです。
横隔膜
横隔膜はドーム型の筋肉で、胸腔と腹腔の境になっています。横隔膜の繊維は薄いですが、かなり頑丈で、広い部分を覆っています。一番上は肺につながっていて、ドームの中心は心臓とつながっています。そして腹部のさまざまな器官(臓器)が横隔膜のドームの中に収まっています。横隔膜を鍛えることで歌唱だけでなくさまざまな事に影響があります。
ドッグドレストレーニングのメリット
肺・心臓とつながっている筋肉を動かすことで心肺機能向上に直結します。また腹部のさまざまな臓器が横隔膜のドームの中にあることから、ドッグブレスで横隔膜を鍛えることで、胃腸などの臓器も伴って動き内臓機能向上になり健康面においても大変大きなメリットが期待されます。
歌唱においては
①ブレス(息継ぎ)が上手くなる
②息と声帯が連動しやすくなる
③音の出だしのピッチ(音程)が良くなる
などです。
どのくらい出来るといい?
先ず
テンポ120 4/4
1拍ずつ「「ハッ」と強く1回づつ30秒を目安に吐きましょう。上顎の真ん中に息を当てるイメージで吐くと良いです。
30秒が出来たら30秒づつプラスして、次は1分、1分30秒、2分とやって行きます。
それが出来たら、1小節4回を1ブレスで「ハッハッハッハッ」と30秒やってみましょう。
これも30秒が出来たら30秒づつプラスして、次は1分、1分30秒、2分とやって行きます。
次回は、横隔膜を鍛えることで「肥満を解消する」ことにつながる
ボイスエクササイズついて説明しましょう。