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アルミボディ車の修理はなぜ難しい?

古田昌也

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テーマ:くるまのキズへこみコラムはじめました。

アルミボディ車の修理はなぜ難しい?
岐阜市の自動車修理はフルタ自動車鈑金

「アルミボディの車は軽くて丈夫」とよく言われますが、
実際に修理となると「鉄の車とはまったく違う技術」が必要になります。
軽量化と高剛性を両立するアルミボディは、優れた構造である一方、
修理の難易度が非常に高く、正しい設備・知識・経験がなければ安全に直せません。

この記事では、岐阜市のフルタ自動車鈑金が、
アルミボディ車の修理がなぜ難しいのか、そしてどのように対応しているのかを解説します。

アルミボディとは?

アルミボディとは、車の外板や骨格にアルミニウム合金を使用した構造のことです。
従来の鉄製ボディに比べて約30〜50%軽量で、燃費性能や走行安定性が向上します。
また、錆びにくいというメリットもあり、高級車・スポーツカーを中心に採用が進んでいます。

代表的なアルミボディ採用車種
● アウディ(A8、A7など)
● ジャガー/ランドローバー
● テスラ モデルS/3/Y
● トヨタ クラウン/レクサスLS
● ホンダ NSX など

一見すると通常のボディと変わりませんが、素材も構造も鉄とは全く別物です。

アルミは「叩いて直せない」素材

鉄のパネルなら、へこみを叩き出したり、熱で整形する板金修理が可能です。
しかし、アルミは伸びにくく・戻りにくい・熱に弱いという性質があるため、
従来のような“叩いて直す”修理ができません。

また、アルミは加熱すると強度が低下し、元の構造強度を失うおそれがあります。
そのため、熱を加えすぎず、適切な専用工具で変形を戻す「冷間修正」が求められます。

鉄との“混在修理”が危険な理由

アルミと鉄は、同じ空間で修理すると「電蝕(でんしょく)」と呼ばれる腐食反応が起こる可能性があります。
これは、アルミ粉と鉄粉が混ざることで化学反応を起こし、ボディ内部が腐食してしまう現象です。

そのため、アルミボディの修理には次のような専用環境が必要です
● アルミ専用作業ブース(鉄と完全分離)
● アルミ専用工具・溶接機の使用
● 専用吸塵システムで粉塵を除去
● 静電気・火花対策

これらを整えた工場でなければ、安全で確実な修理は行えません。
「鉄と同じ作業場で修理する」ことは、アルミ車にとっては大きなリスクです.

修理が難しい理由3つ

① 専用工具・設備が必要

アルミは鉄よりも柔らかく、通常のハンマーや溶接機では変形・破損のリスクがあります。
専用のアルミ用プーラー・リベットシステム・スポット溶接機が必須です。

② 正確な温度・歪み管理が必要

アルミは熱伝導が非常に高いため、少しの加熱でも全体が熱を持ち、歪みや強度低下を招きます。
そのため、非加熱または低温加工で慎重に成形する必要があります。

③ 熟練した技術が求められる

アルミの修理は、金属の特性と構造設計を理解していなければできません。
特に最近のアルミボディは、異素材接合(アルミ×樹脂×高張力鋼)が多く、
修理部位によって方法を変える高度な知識が必要です。

フルタ自動車鈑金のアルミボディ修理体制

岐阜市のフルタ自動車鈑金では、国産車・輸入車のアルミボディ修理に対応しています。
ボディ計測システムでボディ寸法をミリ単位で測定し、 構造の歪みや変形を正確に把握。
必要に応じて、メーカー基準データと照合して安全性能を損なわない修理を行います。

また、アルミ専用リベット・接着工法にも対応。
純正パーツ交換から部分補修まで、損傷の程度に応じて最適な修理方法を選択します。

修理費用の目安

修理箇所と作業内容の費用目安(税込)
アルミパネル小修理や軽度のへこみ補修だと30,000円〜60,000円くらい。
パネル交換や部品交換+塗装だと80,000円〜150,000円くらいから。
骨格部修正やフレーム計測+修正だと150,000円〜300,000円くらいが修理費の目安となります。

※車種・損傷範囲・部品価格により変動します。
高級輸入車の場合、メーカー指定工法に従うため費用が高くなることがあります。

岐阜市でアルミボディ修理ならフルタ自動車鈑金へ

フルタ自動車鈑金は、岐阜市内でも数少ない「アルミボディ対応工場」です。
設備と経験豊富な職人が、アルミの特性を理解した正確な修理を行います。

「ディーラーに出すと高額」「アルミパネルは交換しかできないと言われた」
そんなお悩みも、当社なら修理でコストを抑える提案が可能です。

また、事故で動かせない場合は、昌也(サカナリ)ロードサービス24hが24時間対応。
現場搬送から見積り・修理・納車までワンストップでお任せいただけます。

まとめ:アルミボディ修理は「技術」と「設備」が命

アルミボディ車の修理は、見た目以上に繊細で、経験と専用設備が不可欠です。
正しい方法で直さなければ、強度低下や腐食など、目に見えないリスクを残します。

岐阜市でアルミボディの修理・板金をお考えなら、
地域密着で最新設備を備えるフルタ自動車鈑金へご相談ください。。
アルミボディ車の修理はなぜ難しい?かを確かな技術と安全基準に基づいた修理で、
あなたの大切な車を守ります。

店舗案内

株式会社フルタ(フルタ自動車鈑金)
織田塚店:岐阜市織田塚町1-12-1
雪見店:岐阜市雪見町1-5-17
24時間ロードサービス:昌也(サカナリ)ロードサービス24h

アルミボディ車の修理・パネル補修・リベット交換は、
岐阜市のフルタ自動車鈑金へお任せください。

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古田昌也
専門家

古田昌也(整備士)

フルタ自動車鈑金 雪見店

高い技術で鈑金塗装修理を行うだけではなく、お客様の立場にたったサービスの提供を追及。職人気質な業界にサービス精神を取り入れ、お客様の役に立ちたいと考えている

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