くるまの車内に結露で曇った時の対策
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青いカンバンが特徴的な フルタ自動車鈑金 (古田板金) 古田昌也 です。
輸入車を購入する際、気になることの一つが「純正ナビの使い勝手」。BMWでは標準装備で埋込型ナビゲーションを採用しているため、社外ナビの取付は難しい状況です。このため、ナビが便利なのかどうか、はたまた「どんなことができるのか?」については、興味津々という方も多いのではないでしょうか。そこでBMWの「iDriveナビゲーションシステム」について徹底的に解説していきます。
「iDrive」とは?
まずはiDriveの歴史について簡単にご紹介しましょう。iDriveが初めて登場したのは1999年。世の中ではまだまだITが普及しているとは言えない時代から、すでに採用していたんですね。このあたりBMWが「新しいもの好き」と言われる所以なのでしょう。iDriveが最初に搭載されたのは、当時コンセプトモデルとして登場した「BMW Z9」。市販モデルでは2001年に登場した「7シリーズ」が最初で、当初はWindows CEベースで開発されていました。
iDriveは日本メーカーなどが好んで採用していた「タッチパネル方式」ではなく、センターコンソールに設置した「ダイヤルコントロール」を採用しました。運転中に画面に目線がいってしまうタッチパネルよりも、最小限の目線移動で済むダイヤルコントロールの方が優れている…というのがダイヤルを選択した理由のようですね。ただ…これが大不評! 多くのBMWオーナーはiDriveを選択せず、社外ナビを取り付けて乗っていました。
改良に次ぐ改良
その後、BMWはiDriveを必死に改良。ダイヤルだけだったものにショートカットボタンを付けてアクセスをよくしたり、音声検索をつけたり、最近では指による文字入力にも対応しました。特に文字入力は便利で、例えばダイヤルでは「新宿」と打つだけでもかなりの手間でしたが、現在は指で「新宿」と書けば完了するようになっています。また年を経るごとにCPU能力を向上させたおかげで、動作はサクサク。しかも最近は、通信回線に接続してネットの情報にアクセスできるようにもなりました。
これらの地道な改善により、現在のiDriveは国産社外ナビと比べても、ほとんど遜色ないレベルに仕上がっています。国産車などから、初めてBMWオーナーになった方でもほぼ違和感なく使用できるでしょう。
ただし音声入力は、いまだに微妙…。iPhone「Siri」やアンドロイドなどの音声システムに慣れた方なら、使い勝手の悪さに少し辟易とするかもしれません。実はiDriveの音声検索は「コマンド方式」。あらかじめ決められたコマンドで話しかけないと認識してくれません。例えばナビゲーションメニューを呼び出したい時は「ナビ」ではなく「ナビゲーション」と発声する必要があります。つまり、コマンドを覚えてないと使いものにならないということ。これは不便ですよね。まぁこのあたりは今後、Appleが用意する「Carplay」などに対応していくでしょうから、現在は過渡的なものと思っていていいのかもしれません。
新型7シリーズに搭載された新しいiDrive
2015年デビューの新型7シリーズでは、iDriveも大きくパワーアップしていますよ。大きなポイントは3つ。1つが「ジェスチャー機能」。こちらはナビの前でジェスチャーを行うとナビを操作できるというもの(指をグルグル回すジェスチャーで音量調整など)。ジェスチャーなら視線を前に向けたままでOKですから、かなり安全性が高いですよね。次に2つ目。「タッチパネル」対応。我々日本人にとっては「やっとか…」と思った方も多いかもしれません。説明不要の便利さですよね。
最後にオートパーキング機能です。現行でも縦列駐車をサポートするシステムはありますが、新型7シリーズでは “車を降りて” キーのボタンを押すだけで駐車(縦列だけではなく、通常の駐車も)してくれますよ。これらはまだ7シリーズのみの搭載ですが、今後他のシリーズでも使えるようになるのは間違いないでしょう。期待して待ちたいですね。
車両の中央コントロールセンター
iDriveにはナビゲーションだけではなく、ラジオやオーディオ管理、車両情報のモニタリングなど…さまざまな機能が備わっています。そういう意味ではナビというより、BMWの各機能の中央コントロールセンターと言えます。なおこれら機能は、モデルによってはオプション装備となっている場合があります。またそれぞれの価格もモデルによって異なる場合がありますので、詳細はBMW各販売店にお尋ねください。