デンソーとドコモが車両制御システムを開発?
こんにちは 岐阜の自動車キズ・へこみ・板金(バンキン)塗装修理専門工場
青いカンバンが特徴的な フルタ自動車鈑金 (古田鈑金) 古田昌也 です。
現在は、日産のリーフを始め、少しずつ電気自動車(EV)が走り出しています。それまでは、とても実用的とは思えない性能の電気自動車しか無かったのですが、その理由は3つありました。
■まず一つ目は、バッテリーのその重さに対して、電力容量が小さく、長距離を走ることが出来ませんでしたし、重い車になってしまったせいで、さらにモーターを大きくして、そうするとまたバッテリーが足りない。
■二つ目は、フル充電の状態では、せいぜい数十Kmくらいしか走ることができませんでした。さらに走るための充電には数時間がかかってしまい、一気に遠くへ走り続けることが出来なかったのです。
■三つ目は、長距離を走るための途中充電の急速充電施設(スタンド)がそれまでは無かったのです。
充電の必要がないハイブリッド車や、充電して走るプラグインハイブリッド車はエンジンがありますから、一度の充電とガソリンで500㎞以上走行できますが、電池のみで走る電気自動車の走行距離は、いまのところ150㎞くらいが限界で、電気(充電)スタンドで途中充電しながら、更に150㎞くらいは走ることができる状況で、エアコンやヒーターを使用すると、さらに走行距離が短くなってしまいます。
リチュウムイオン電池は、今現在よりも更に小さく高性能になるめどがついています。そして価格が徐々に安くなれば、プラグインハイブリット車や電気自動車は燃費(電費)が安い車として徐々に普及すると思います。
昨年に入って開発のめどがついた新型リチュウムイオン電池は、電気(充電)スタンドで、15分で80%の充電ができます。また、今後5年から10年の間にバッテリーの性能が向上し、フル充電の状態であれば400Km以上の走行距離の高性能電池が出てくると言われています。
今後は、電気自動車のための電気(充電)スタンドが徐々に建設されますが、電気自動車やプラグインハイブリットの充電は、一般家庭で夜の電気料金が安い時間帯(北海道電力のドリームエイト契約など)で充電をして走ります。したがって電気(充電)スタンドに充電に来るお客様は、100㎞以上の長距離走行をするお客様が充電に来るのみで、充電の需要が少ないために電気(充電)スタンドはあまり多くは建設されません。
電気自動車は、充電スタンドの急速充電においても、ガソリン車に比べて走行距離当たりの充電電気料金は、ガソリン価格の数分の1なのでとてもエコです。(充電の電気料金はとても安いので商売にはならず、自動販売機型のスタンドになると思います)
でも、ここ数年はハイブリットカー(低燃費エンジンとモーターとを組み合わせたエコカー)と、電気自動車の性能にエンジンの力をプラスして、大きなバッテリーを積んでいるプラグインハイブリッド車の時代になります。
燃料電池車(FCV)について。
電気自動車やハイブリッド車とは別に、トヨタから燃料電池で走る車が発売されましたね。
トヨタがその「MIRAI」を世界に先駆けて発売したことは、燃料電池による車社会(水素社会)がいよいよスタートしたわけです。
燃料電池はとても歴史が古くて、1966年にアメリカゼネラルモーターで試作車が走っています。その後、日本のソニーなども本格的に燃料電池の開発に取り組みましたが、大量にプラチナ金属を使用することを始め、全く新しい技術理論の燃料電池の開発は、数十年間もその開発が眠っていました。
燃料電池車はモーターで走る電気自動車なのですが、バッテリーに電気を充電して走るのではなく、LPガスで走っているタクシーが後ろに積んでいるガスボンベと同じように、ガスボンベに水素を充てんして走ります。
燃料電池であるスタックに、その水素と大気中に含まれている酸素を取り入れて化合し、強力な電気を発電し、システム安定のためにある程度のバッテリーと組み合わせてモーターだけで走る電気自動車です。
※燃料電池とは、電池ではなくて発電機です。機械的に動く部分が無く、音や振動のない発電機です。ある程度の発熱と、わずかな水を排出しながらとても大きな電力を発電します。そして排気ガスが無いのです。
5年前、開発時のスタックは1ユニット1億円と言われていましたが、一昨年の暮れにトヨタが発売した燃料電池車「ミライ」は723万円で発売されました。ホンダや日産もこの後発売を予定しているようです。
そしてその副産物として、家庭用の発電機エネファームのような天然ガス燃料電池が100万円を切って発売されるめどがついてきています。一般家庭でも、とても安定した自家発電の時代が始まるのかもしれませんね。