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コラム

ハイブリッド車のトラブル

2015年10月31日 公開 / 2019年5月25日更新

テーマ:クルマのトラブル

コラムカテゴリ:趣味

こんにちは 岐阜市の自動車キズ・へこみ・板金修理専門工場
青いカンバンが特徴的なフルタ自動車鈑金(古田板金) 古田昌也 です。


御存知の通り、ハイブリッド車は『低燃費車両』であり、ガソリン自動車と比べ経済的負担を軽減してくれます。
ハイブリッドの定番ともいえる代表的なのは、やはりプリウスと言うイメージですよね。そこでプリウスのメリットを書きたいと思います。プリウスは、エンジンへの負担が大きくなる発進・低速時にはモーターのみで駆動し、通常走行時はエンジン、モーターの両方を効率よく駆動するハイブリッドカー。エンジンへの負担も少ないために、エンジンオイルの持ちもガソリン自動車の2倍と家計には非常に優しい車です。

プリウスは、衝突安全性や走行安定性を考慮して設計されています。
軽自動車よりもボディが大きく丈夫で、運転席・助手席のエアバックのみならず、サイドエアバッグ※やカーテンシールドエアバッグ※まで標準装備。※(30系から標準装備。20系ではオプションとなります。)
また、ブレーキも前後・左右輪各タイヤの路面状況に応じてコントロールする自動制御システム(EBD)を標準で搭載しています。Gグレードには、横滑りを押さえるVSCやトラクションコントロールも標準搭載されています。

プリウスの代名詞とも言えるトライアングルシルエットで、広い室内空間を実現しています。長距離の移動も快適で、運転席はもちろん、助手席・後部座席にもゆったりとしたスペースで乗車することが可能です。
プリウスは排出ガスのクリーン化により「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を国土交通省より取得しています。さらに、モーターだけでも走行できるため、低排出ガス化にとことん貢献する地球環境に優しい車です。

お客様からのご質問で一番多いのが、耐久性の問題。モーターとエンジンを組み合わせたハイブリッドカーであるために、『複雑な構造だから壊れやすくない?』という質問を多く受けますが、その答えはNOです。そんなことはありません。

車のメンテナンスは定期的に行わなければならない点は、ガソリン車もハイブリット車も全く変わりません。そしてハイブリッドカーだから特別なメンテナンスが必要になるということもありません。実際に、約30万キロに達しながらも現役走行しているプリウスをよく見かけます。

プリウスに限らず、車を開発する際、耐久テストをどのメーカーも必ず行っています。ハイブリッドカーだから壊れやすいということはなく、むしろガソリン車よりも長くご乗車頂ける車だと思います。しかしプリウスのバッテリーの寿命・交換時期がよく問題になることがあるようです。その理由は答えがハッキリとしていないからかもしれません。

プリウスのバッテリー寿命・交換時期と費用は?

・バッテリー寿命・交換時期(※プリウスにはバッテリーが2つ)
駆動用バッテリーは10年以上持ちます。
補機バッテリーは4~5年で交換が必要。

・バッテリー交換費用
駆動用バッテリーは新品で約13万円、工賃を含めるともっと費用がかかります。
補機バッテリーは4~5万円(工賃込み)、ただ自分で交換するのに慣れていない人にはハードルが高いと思います。
ハイブリッドシステムの場合は、ディーラー交換が無難です。

【問題点】
プリウスにはバッテリーが2つあって、理解するのがややこしいです。

駆動用バッテリー

これはハイブリッド専用の高電圧バッテリーです。手で触ると感電死します。価格は高く新品は13万円くらいですし、バッテリーが10万円以上もするというのはとても高いです。普通車のバッテリーは数千円で購入できます。
ただしこちらは交換時期は新品から10年以上先と、寿命が長いバッテリーなので、交換についてはそれ程心配はないかもしれません。しかし問題は補機バッテリーでしょう。

補機バッテリー

この補機バッテリーは従来のガソリン車と同じような仕様のバッテリーです。消耗品的なバッテリーで中身自体は一般的なガソリン車のバッテリーとそう変わりがないと言われています。しかし、ハイブリッドシステムでは、水素ガスを車外に排出しないといけないという構造があり、一般的なガソリン車のバッテリーより価格が高いのです。

この補機バッテリーが駄目になると、プリウスのハイブリッドシステムが全て動かなくなります。ハイブリッド車はバッテリーが上がっても動きます、心配ないですというような記事を見かけたことがあるのですが、これは全く根拠がない話です。この補機バッテリーの交換は4~5年サイクルでやってきます。

費用は工賃混みで3~4万円とガソリン車と比較すると、バッテリー交換にしては高いです。自分でやるにしても、この補機バッテリー自体が割高です。ガソリン車であれば1万円もしないところですが、プリウスの補機バッテリーは3万から4万の費用がかかってしまいます。

また一般的なバッテリーが安いからと言って、決してそちらで代用するのは厳禁です。プリウスなどのハイブリッドカーはハイブリッドシステムで動いていますので、推奨されていないバッテリーを使用することで自動車が動かなくなったりと故障の原因になります。

この記事を書いたプロ

古田昌也

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