第9回「体を使って暗記する」と学力が伸びる
マイベストプロ福岡、子どもの学力を向上させる教育のプロ「田中正徳」でございます。
いつもご覧になっていただいて誠にありがとうございます。
「成績が伸びる人伸びない人」をテーマに10回のコラムを書かせていただきます。
今回は、最終回「2つの学力」について。
学力には、「目に見える学力」と「目に見えない学力」があります。
「目に見える学力」とは、例えば中学生でいえば、今度の中間考査で高得点を取れる学力のことです。
一方「目に見えない学力」とは、簡単にいうと基礎学力のことです。
四則演算力、問題に向かう力、読解力など、結果を出すのに直接に問われていないベースの部分です。
算数・数学や英語を考えていただければわかると思いますが、勉強は知識の積み上げで成り立っています。基礎学力が充実してこそ、「目に見える学力」は結果として現れてきます。
そこで、成績が伸びないで悩んでいるケースを挙げます。
1.基礎学力がなく、テスト対策もうまくできていない
2.基礎学力はあるのにテスト対策がうまくできていない
まず、1の場合ですが、このケースなら少なくても3~6ヶ月は基礎学力をつける時間が必要です。
その間は、勉強してもなかなか得点に結びつかないため、嫌になることもあるかもしれませんが、諦めずにコツコツ継続して基礎学力をつける必要があります。
2の場合ですが、このケースなら短期間に成績が伸びる可能性があります。
なぜならば、テスト対策をカバーできる基礎学力があるからです。
あとは、テスト対策のテクニックなり、課題なりを与えるだけで、得点のコツをつかむことでしょう。
成績が伸びないで悩んでいる方は、まず、基礎学力なのかテスト対策なのか、を考えてたいしょしましょう。