第4回 「いい成績は頭の良し悪しではない」
マイベストプロ福岡、子どもの学力を向上させる教育のプロ「田中正徳」でございます。
いつもご覧になっていただいて誠にありがとうございます。
「成績が伸びる人伸びない人」をテーマに10回のコラムを書かせていただきます。
今回は、第6回「ノートをぜいたくに使うと成績が伸びる」について。
テーブルやデスクの上、バッグの中などは、その人の傾向を反映しているそうです。
ごちゃごちゃしていて、何がどこにあるのかわからないデスクやバッグの持ち主は、思考が混乱しているということになります。
勉強の場合ならノートを見れば、確実に子どもの精神状態や性格を知ることができます。
なぜならば、ノートは頭の中を整理する道具だからです。
ノートの中身がぐちゃぐちゃしている子どもは、頭の中もぐちゃぐちゃしています。
あとちょっというところで余白が足りなくなり、脇の方に小さく書き込む子どもは、計画性が無いか、思いきりが悪いかのどちらかです。
ノートをきちんと使えないと、なかなか成績の向上は見込めません。
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そこで、ノートのとり方をまとめておきます。
まず第一に、ノートはぜいたくに使うことです。
ここで言う「ぜいたくに」は、ノートをゆったり使うことを意味しています。
ラインの細かいノートよりも、一行の幅が大きいノートを使う方が良いでしょう。
もしくは幅の狭いノートを一行あけて使い、大きな文字ではっきりと書く。
問題を解く際には、問題と問題の間をしっかりと(指一本分を目安に)あけることも大切です。
その際、文字の乱雑さを気にすることはありません。
むしろ、丁寧に書こうとして、ノートをとりきれない方が要注意です。
第二に、新しいページには日付と科目、単元名を書くことです。
あとでノートを見直すときに必要になります。また、学習内容について頭の整理も行います。
ノートは受け身に板書や資料を書き写すのではなく、自分で何をどう書くかを考えながらノートをとることが重要です。
ノートをぜいたくに使うことで、考えながら書く習慣が身につき、判断力が高まります。
また、ノートを整理して書き留めることで、逆に思考が整理されても行きます。
テストの点数に一喜一憂するよりも、ノートの中身をチェックする方が学力の伸びを予測できるものです。
子どもが主体的にノートをとろうとしていることが見えるまで、ノートをぜいたくに使うところから指導してみてください。